【表でわかる】人称代名詞(I/my/me・he/his/himなど)の違いと使い分けを解説
『I/my/me』や『he/his/him』など、人称代名詞を学校で覚えさせられた人は多いでしょう。
しかし人称代名詞は暗記していたとしても、それぞれの違いや使い方まではわからないのでしょうか?
では、彼のバッグと言うとき、『( ) bag』このカッコの中に何を入れるべきかを考えましょう。
his ? him ?
どっちだっけ?
彼のバッグと言う時は『(his) bag』です。
さて、なぜ『his』なのでしょうか。
この記事では『I/my/me』や『he/his/him』など、それぞれの人称代名詞の違いと使い分けを解説します。
この記事を読めば、人称代名詞の違いや使い分けを、あなたもきっと見覚えのある『人称代名詞の表』を用いて理解できますよ。
この記事では主格、所有格、目的格について扱っています。
所有代名詞(mine/yours/hisなど)は扱いません。
所有代名詞については『所有格と所有代名詞の違いを一言で解説』に書いてあります。
人称代名詞(I/my/me・he/his/himなど)の違いや使い分けは表でわかる
【人称代名詞とは】
I/my/meやhe/his/himなどのこと
人称代名詞の違いや使い分けを解説する前に、それを理解するために必要な『人称代名詞の表の見方』を解説します。
人称代名詞の表を縦に見よう
まずはあなたも見覚えがある人称代名詞の表を見てみましょう。
上のような表を頑張って暗記しましたよね。
I,my,me…you,your,you…
表のように左から順に、しかもリズムまで付けて覚えたことでしょう。
実はこの表の通りに覚えることこそが、人称代名詞の違いや使い分けを知る鍵となるのです。
しかし生真面目に表のまま暗記していては、あと一歩足りない。
この表を縦に見るのです。
知ってほしいのは、人称代名詞は『主格』『所有格』『目的格』の3つに分かれていることです。
この表を縦の並びが、それぞれのグループに属している人称代名詞を表しています。
人称代名詞の違いや使い分けを知るため、表を縦に見る癖をつけましょう。
人称代名詞の違い
まず、疑問に思いやすい『his/him』『my/me』などの違いです。
『his/him』『my/me』などは『所有格/目的格』と違うグループに属しています。
あなたが使い分けに苦労しているのは、この所有格と目的格じゃないですか?
所有格と目的格は使い方が全く違います。
ここから先で人称代名詞の使い分け方を解説するので、ぜひ読み進めてください。
『his/him』『my/me』などの違いを、より深く理解できますよ。
人称代名詞(主格/所有格/目的格)の使い分けを解説
ここからは人称代名詞の『主格』『所有格』『目的格』の使い分けを解説します。
【主格】I/he/she/we/they
主格の人称代名詞は、表の左に並んでいます。
主格の所有代名詞は英文の主語になり、『~が、~は』と訳します。
例文
- I am a junior high school student.
『私は中学生です』 - She likes English.
『彼女は英語が好きです』
【所有格】my/his/her/our/their
所有格の人称代名詞は、表の中央に並んでいます。
所有格の所有代名詞はその名の通り、『○○が持っている』ことを表すため『~の』と訳します。
所有格は『所有格+名詞』のように用い、その名詞が誰の物かを表します。
例文
- This is my bag.
『これは私の鞄です』 - Where is our classroom?
『私たちの教室はどこですか?』
英語のルールとして、名詞には『冠詞』や『所有格の人称代名詞』を伴います。
『×This is bag』のように冠詞も所有格の人称代名詞も無い場合は不適なので注意が必要です。
【例外】
Whose bag is this?『この鞄は誰のですか?』
疑問詞『whose』の直後は冠詞も人称代名詞もない名詞が続きます。
【目的格】me/him/her/us/them
目的格の人称代名詞は、表の右に並んでいます。
目的格の所有代名詞は『~に』と訳します。
目的格は動詞や前置詞の直後に使い、動詞の表す動作の対象や前置詞の対象になります。
例文
- Please show me that picture.
『私にあの写真を見せてください』 - I’m going to talk about them.
『私は彼らについて話すつもりです』
例文①では動詞『show』の直後に目的格の『me』があります。
この『show=見せる』という動詞には、私に見せるという目的があります。よって目的格の『me』が使われています、
また例文②では前置詞『about』の直後に目的格の『them』があります。
動詞や前置詞の後は目的格がくる、と覚えておきましょう。
【問題演習】人称代名詞の使い分け
ここからは人称代名詞の使い分けを実践してみましょう。
問題
かっこの中に当てはまる人称代名詞を答えましょう。
- ( ) is my best friend. 『彼は私の親友です』
- She gave ( ) a present. 『彼女は私にプレゼントをくれました』
- This is ( ) dog. 『これは私たちの犬です』
- My brother and ( ) went to the beach yesterday. 『私の兄と私は昨日ビーチに行きました』
- She is sitting next to ( ). 『彼女は私の隣に座っています』
以下、解説です。
①について。
『彼は私の親友です』という英文なので、かっこの中には主語が入ります。
答えは主格『He』です。文頭なので大文字にします。
②について。
『She gave ( ) a present.』は動詞の直後にかっこがあります。
よって答えは目的格『me』です。
③について。
『This is ( ) dog. 』は名詞の直前にかっこがあります。
よって答えは所有格『our』です。
④について。
My brother and ( ) went to the beach yesterday. 『私の兄と私は昨日ビーチに行きました』
さて、この英文の動詞はどこにあるでしょうか。
動詞は『went』だね!
つまり『went』の直前までの『My brother and ( ) 』が主語です。
日本語の文を見てみると『私の兄と私は昨日ビーチに行きました』とあるので、主語にあたるのは『私の兄と私』です。
よって答えは主格『I』です。
⑤について。
『She is sitting next to ( ). 』は前置詞toの直後にかっこがあります。
よって答えは目的格『me』です。
まとめ
人称代名詞の違い、使い分けについてまとめます。
この記事を読み終えたあなたは、人称代名詞の使い分けができるようになったかと思います。
特に所有格と目的格の使い分けは慣れるまで難しいかと思いますが、今後英語の学習をする上で重要になるので、今のうちにしっかりマスターしましょう!
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