【中1国語】表現技法8種類をすっきり整理!覚えやすいグループ分け&例文つき解説


【中1国語】表現技法8種類をすっきり整理!覚えやすいグループ分け&例文つき解説

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直喩? 隠喩?

他にも表現技法がいっぱいで難しいよ~!

 中1国語の表現技法って、聞き慣れない言葉がたくさん出てきて難しいですよね。

 しかし実は、表現技法はたくさんあるように見えて大きく2つに分けられるんです!

 その2つの分類とは『比喩(ひゆ)』と『強調』

 表現技法を2つの枠組みに整理してから学習した方が、格段に覚えやすくなりますよ!

 この記事では始めに、中1国語で習う表現技法を『比喩』と『強調』の2つに分類します。

 その後で、『比喩』の表現技法『強調』の表現技法について、例文付きで解説します。

 この記事を読めば、ごちゃごちゃして見えてた表現技法をすっきり整理して覚えられますよ!



 表現技法は、大きく分けて『比喩』と『強調』の2つに分けられます。

 まずはどの表現技法がどちらのグループに属するのかを、次の表を見て確認しましょう。

 表現技法は覚えることが多いので、このようにグループ分けをすると覚えやすいですよ。

 だって、ただただ8個の『知らん表現』をつらつら覚えるのって、しんどいじゃない?

比喩強調
直喩(ちょくゆ)反復
隠喩(いんゆ)倒置
擬人法(ぎじんほう)体言止め
省略
対句(ついく)



 ここからは表現技法『比喩』3種類を解説します。

 以下で詳しく解説します。

①直喩(ちょくゆ)

 直喩とは、ある物をあからさまに例えることです。

例文

  • この布団はまるで綿あめのようだ
  • あなたの瞳はビー玉のように綺麗だ

 例文を見ると、誰が見ても明らかに布団や瞳を別の物に例えていることがわかるでしょう。

 自信過剰な王子様が、貴族の娘を口説くときみたいに芝居がかった言い方ですね。

 このように、少しも隠す気のない比喩を直喩といいます。

②隠喩(いんゆ)

 隠喩とは、直喩とは違ってこっそりと例えることです。

例文

  • この布団は綿あめだ
  • 君の瞳は真冬の夜空だ

 これは隠喩の例文だ、と思って読むからわかるかも知れないけど、これが物語分の途中にこっそり紛れていたら、比喩があるぞ!って気づかないかもしれないですね。

 まるで平民の男の子が、同じ教会に通う女の子にさりげなく好意を示すときみたいにささやかです。

 ちなみに、以下のような使い方で隠喩だ! と言い張ってもダメです。

ダメな例文

× 君の瞳はロケットパンチだ

 なぜダメなのか。

 そう、意味が分からないから!

 意味が通じなければ、隠喩ではないのです。

③擬人法(ぎじんほう)

 擬人法とは、物が人の動作をしているように例えることです。

例文

  • 布団が私を抱きしめて離さない
  • スマホが熱中症になってる

 布団に腕があるわけじゃないし、スマホが病気になるわけでもないじゃないですか。

 でも上の例文の言ってること、なんとなくわかるでしょ?

 私たち人間は、物にだって人と同じ心があると思える感性があるんですよ。

 だから、擬人法を使って例えることができるんです。

 あと、擬人法の『擬』って『疑(うたがう)』じゃないから注意!



ここからは表現技法『強調』5種類を解説します。

 以下で詳しく解説します。

①反復

 反復とは文字通り、同じ言葉を繰り返すことです。

例文

  • 走れ、走れ、ゴールまで!
  • 書いて、書いて、書かないと。

 同じ言葉を繰り返しているのは、見た目でわかりやすいですね。

 反復を使うと繰り返し登場させた言葉を強調できるだけでなく、文章にリズムがつくので読み心地がよくなるのです。

②倒置

 倒置法(とうちほう)って聞いたことがあるあなた! それです。

例文

  • 見つけた、大きな一番星を
    (大きな一番星を見つけた)
  • やっと来た、夏休みが
    (夏休みがやっと来た)

 かっこの中の方が、文章としては自然です。

 でも倒置法にした方が、『見つけた!』とか『やっと来た!』という気持ちが強調されている感じがしますよね。

③体言止め



 体言止めとは文字通り、文章を体言で止めることです。

確認

【体言とは?】

体言=名詞!

机、ペン、野球、コップなどが体言です。

 例文を見ていきましょう。

例文

  • そこにあったのは、泥だらけのボール
  • 僕の趣味は読書、釣り、観劇、そしてテコンドー

 文末が体言で終わることで、余韻が残り、さらに体言が強調されるのです。

 そこにあったのは、泥だらけのボールだった

 僕の趣味は読書、釣り、観劇、そしてテコンドーです

 体言で終わらせずに言っても意味は通じるけど、ボールとかテコンドーが印象に残りにくくなりますよね。

④省略

 省略とは、もうそのまま。

 本来言うべき言葉をカットすることです。

例文

  • 僕は帰った、でも君は……

 君は、なに!? ってね。

 本来だったら、『僕は帰った、でも君は残った』のように最後まで書きます。

 しかし例文のように本来書くべきところを省略することで、読者に想像をさせるのです。

⑤対句(ついく)



 『たいく』じゃないよ、『ついく』だよ!

 対句とは、対(つい)になる言葉を上手く並べる表現です。

例文

  • に笑い、に歌う
  • 友と語れば思考が広がり、己と向き合えば思考が深まる

 例文の赤文字のところは、『朝と夜』『友と語ること、己と向き合うこと』のように対になっています。

 対句を使うと、文章にリズムが生まれます。

 あと、対句を使った文は見た目が綺麗ですよね。

 文章って、読みやすいだけでなく字づらも大事なんですよ。

 中1国語で習う表現技法についてまとめます。

表現技法まとめ

  • 比喩
  • 直喩『ある物をあからさまに例えること』
  • 隠喩『こっそりと例えること』
  • 擬人法『物が人の動作をしているように例えること』
  • 強調
  • 反復『同じ言葉を繰り返すこと』
  • 倒置『文をひっくり返すこと』
  • 体言止め『文を体言(名詞)で終わらせること』
  • 省略『書き切らないこと』
  • 対句『対になる言葉を並べること』

 表現技法を学ぶことで作者の意図をくみ取りやすくなるため、物語文の読解問題が解きやすくなります。

 物語文の点数がアップするだけでなく、自分で文章を書くときにも役立ちます。

 中学生でこれらの表現技法を意識して使える子はあまりいません。

 自分の文章をかっこよく見せるチャンスなので、ぜひわくわくしながら勉強してみてくださいね!


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