【文理選択】数学が苦手でも理系に行って大丈夫かを理系塾講師が解説します
高校生が進路を決めるとき、最初に考えるのが文系に行くか理系に行くか、ですよね。
文系は国語と社会、理系は数学と理科を重点的に勉強することはなんとなくわかっていることでしょう。
そこで気になるのが、希望の進路と得意・不得意科目のミスマッチではないでしょうか。
理系に行きたいけど数学が苦手
数学が苦手なまま理系に行っても大丈夫?
この記事ではそんなお悩みを解決するためのヒントを提示しています。
先に結論を言うと、将来の夢が決まっている人は理系に行った方がいいです!
他にもこの記事では、理系に行った方がいい人の特徴、逆に理系じゃない方がいい人の特徴を解説していきます。
筆者「湊音(みなと)」について
- 数学が苦手だけど文理選択で理系を選択
- 理系大学を卒業
- 当ブログ『数学のミナト』を運営しながら、塾講師として数学の指導をしています
数学が苦手だけど理系に進んでもいいか?
考える際に参考にしてください。
理系の方がいい人
数学が苦手だとしても理系に進んだ方がいい人は以下です。
理系の方がいい人
- 将来の夢が決まっている
- 数学が嫌いではない
- 理科・実験が好き
以下、一つずつ解説します。
将来の夢が決まっている
理系の職業に就きたいんです
将来の夢が明確な人はぜひ理系を選びましょう!
数学が苦手だから不安だよ……
数学が苦手だったとしても、理系を選ぶ価値はあります。
理由は2つ。
1つは、将来の夢が受験勉強をする上で強力なモチベーションになり得ること。
2つ目は、文系の大学に入ったとして、また将来の夢を決め直さなければいけないこと。
文理選択をした後も受験までの長い道のりが待っているので、勉強し続ける理由は一つでも多い方がいいですよね。
数学が苦手だからと文系に行き、文系の大学に入ったとします。
さて、理系の職業に興味があったあなたは、都合良く文系の職業で将来の夢を決め直せるでしょうか。
世の中には明確な夢を持たずに大人になってしまう人もいます。でも、あなたは夢を持つことができた。
それなのに、数学が苦手だからという理由で理系を諦めてもいいのでしょうか?
後悔しないよう、文理選択をしましょう。
数学が嫌いではない
数学が苦手なのと嫌いなのとは違います。
テストや模試で数学が足を引っ張るけど、数学の勉強は苦じゃないという場合は理系を選びましょう。
数学自体が嫌いなわけでなければ、受験当日までの努力次第では得意科目に変えられます。
ただし、数学の勉強に時間を取られて理科や英語がおろそかにならないように時間管理を徹底しましょう。
逆に言えば、正しく勉強すれば数学が苦手でも全く問題ないのです。
自分は数学が嫌いなのか? それとも苦手なだけなのか?
自分でよく考えてみましょう。
理科・実験が好き
数学が苦手でも、理科や実験が好きなら理系がおすすめです。
入試は総合得点で決まりまるので、理科が好き、または得意であれば数学が多少できなくてもカバーできます。
また、理系の大学では実験や実習が多いので、理科の実験が好きな人は楽しめます!
大学では高校よりも専門的な実験をするので、それを楽しみに数学を頑張ってみてくださいね。
文系でもいい人
ここからは、数学を無理してまで理系にいかなくてもいい人を紹介します。
文系でもいい人
- 数学が吐くほど嫌いな人
- とにかく大学に行きたい人
- 就職のしやすさを重視する人
以下で詳しく解説します。
数学が吐くほど嫌いな人
数字を見ただけで吐き気がする!
というか吐いた!!
そういう人は無理をする必要はありません。文系を選びましょう。
理系に進むと、当然数学の授業が多くなります。
それだけでも嫌なのに、理系クラスの数学の授業では先生がものすごく気合いが入ってます。
お前らは理系だからこれぐらい出来るよな!!
などど言いながら、数学嫌いマンが発狂する難易度の問題をやらせたり、テスト前に問題集数十ページにわたる課題を平気で出してきたりします。
ちなみに私は、テスト前の課題は土日に徹夜して終わらせてました。
テスト勉強に割いた時間の8割は数学にもっていかれてましたね。
こんな環境では、数学が吐くほど嫌いな人は生きて行くのが大変でしょう。
とにかく大学に行きたい人
そもそもなぜ、あなたは大学受験をするのでしょうか。
将来の夢のため? 学びたい学問のため?
そうじゃない人もいますよね。
大学生になること自体が目的の人もいるはずです。
サークル活動をして、アルバイトでお金を稼いで、新たな仲間と青春を謳歌する……。
そこに重きを置くなら、なにも理系である必要はないですよね?
なぜ理系に行きたいか、それ以前に、なぜ大学受験をしたいのかを今一度よく考えてみてください。
また、学歴を得ることが目的の場合もあるでしょう。
それならなおさら、文系をおすすめします。
文系の方が同じ労力で理系よりも高いレベルの大学に行けます。
理系は医学部があります。つまり、理系の集団で偏差値を決めるときは、国内でトップレベルの学力の人と戦うわけです。
だから、理系は偏差値が低く出やすいのです。数学が苦手ならなおさら。
得意な文系科目を伸ばして、少しでもレベルの高い文系大学に行くのも手ですよ。
就職のしやすさを重視する人
理系って就職しやすいんでしょ?
就職のしやすさが目当てで理系に行こうとしている人は、ちょっと待ってください!
理系が就職しやすいのは、大学で身につけた専門分野をアピールして就活できるからなんです。
あなたが行こうとしている大学・学部で専門性を身につけるのに、数学が苦手でも問題なさそうですか?
理系だから就職できる、というわけではないのですよ。
逆に言えば、文系だから就職で不利、ということでもないのです。
文系でも就職はできます。だって、毎年多くの文系の学生が就職しているじゃないですか。
無理をして理系に行くよりもむしろ、文系に進んであなたの強みを伸ばした方が就職しやすいかもしれませんよ?
理系に進んだらどうなるのか
さて、ここから先は理系に進むと決めた人が読んでください。
文系の人も読んでほしい……
私の心の声は置いておきましょう。
ここからは数学の苦手な皆さんが、実際に理系に進んだらどうなるのかを解説します。
数学がキツい
みなさんの予想の通り、当然数学の負担が大きくなります。
志望する大学や学部によっては数Ⅲまで必要になるので、受験勉強では数学に多くの時間を割くことになります。
数学が苦手となれば、より多くの時間を数学に費やすことになるでしょう。
仮に受験科目で数学を使わなくて良いとしても、授業では数学が必修になるので最低限のテスト勉強は避けられません。
理系に進むのなら、数学とトコトン向き合うことを覚悟しましょう。
総合の偏差値が上がりにくい
例え今数学が苦手だったとしても、受験勉強を進めるうちに克服できるかもしれません。
しかし、元々が苦手なので、数学を克服するのにはそれなりに時間がかかるでしょう。
その間に模試を受けても、数学が足を引っ張るため3科目ないし5科目の総合の偏差値が上がりにくくなります。
そのときにメンタルを落とさないことが大切です。
総合の偏差値が上がらない……。
もうだめだ……ピエン
ではなく、
数学がんばればもっと上がる!よっしゃあ!!
ぐらいに考えましょう!
まとめ~結局は自分次第
「理系に行くべき!」「いや文系だ!」などど、私は断言できません。
理系に行くべきか文系に行くべきかは、結局あなた自信が考え、決めるしかないのです。
文理選択は人生の中でも決して小さくはない選択です。
この記事を参考に、自分にとってベストな選択をしてください。
コメントを残す