【苦手な人向け】英語の並べ替え問題の解き方は2段階!見落としがちな考え方も紹介
英語の定期テストで得点源となる文法問題。しかし、文法問題の中でも並べ替え問題が苦手な人がいることでしょう。
この記事では英語の並べ替え問題が苦手な人に向けて、その解き方を2段階で解説します。
英語の並べ替え問題を解く方法には、大きく分けて2段階あります。
第1段階は日本語をよく読むこと。
第2段階は英文を組み立てること。
特に『日本語をよく読むこと』は見落としがちです。しかし、この段階こそが、並べ替え問題を解けるようにするために重要なのです。
この記事を読めば、英語の並べ替え問題を解く正しい手順がわかり、基本的な問題を正解できるようになりますよ。
英語の並べ替え問題は2段階で解く
英語の並べ替え問題を解く方法には、大きく分けて2段階あります。
第1段階は日本語をよく読むこと。
第2段階は英文を組み立てること。
特に第1段階『日本語を読むこと』は見落としがちな過程ですが、それをおざなりにしているとミスをしてしまいますよ。
以下で詳しく解説します。
【第1段階】日本語をよく読む
大前提として、並べ替え問題を解くには問題文を読まなくてはなりません。言い換えると、日本語を正しく読めないと問題が解けないのです。
問題文から読み取らなくてはいけないのは以下の2つです
- 平叙文・疑問文・否定文のどれなのか?
- 時制は何か?
以下で詳しく解説します。
①平叙文・疑問文・否定文のどれなのかを確認する
まずは問題の文が何の文なのかを読み取りましょう。
平叙文(普通の文)なのか、疑問文なのか、否定文なのか……。
それらが読み取れていないと、疑問文なのに主語+動詞のような並び順にしてしまったり、否定文なのにnotを忘れてしまったりします。
②時制を確認する
次に、その文章はいつの話をしているのか?を確認しましょう。
時制ってなんだ?
時制とは『現在形』や『過去形』、『未来形』などのことです。
なぜ時制を確認するのが重要かというと、英文を組み立てる段階で最初に主語と動詞を探すからです。(あとで解説します)
現在形であれば現在形の動詞、過去形であれば過去形の動詞があるはずです。時制を確認していれば主語と動詞を探す段階で、動詞の形を目印にそれを探せます。
【第2段階】英文を組み立てる
日本語を正しく読み取ってから、英文を組み立てます。
英文を組み立てるときに考えることは以下です。
- 語群の中から主語と動詞を探す
- 動詞のあとは目的語
- 副詞・助動詞は動詞の前
- 場所・時間は文のうしろ
以下で詳しく解説します。
①語群の中から主語と動詞を探す
英文の根幹となるのは主語と動詞です。
日本語の文でいうと主語と述語――『誰が、どうした』が根幹です。
英語の文では『誰が』にあたるのが主語、『どうした』にあたるのが動詞なのです。
【主語とは】
I,he,she,you,we,they,itの他、
人の名前(Ken,Aya,Mary,my motherなど)も主語になる。
【動詞とは】
動きを表す『動作動詞』と、動作では表せない動詞『状態動詞』がある。
過去形やing形といった変化をする。
動作動詞の例:walk,play,study,writeなど
状態動詞の例:like,have,live,belongなど
日本語でも主語と述語がないと、意味のわからない文章になってしまいますよね。
英語の文では、主語と動詞がないと意味のわからない文になってしまうのです。始めに主語と動詞を探して、英文の幹の部分を作ってしまいましょう。
②動詞のあとは目的語
動詞には目的語が必要なものがあります。
例えば、友達がこう言ってきたらどう思いますか?
I like!
何を?と言いたくなるはずです。
I like basketball!
ここまで言ってくれれば、話が見えまずよね。
このように、動詞に対して『何を?』の部分を目的語といいます。
上の例文でいうと、動詞『like』の目的語は『basketball』です。
目的語を伴う動詞であれば、その目的語は動詞の直後に来ます。
語群の中に、目的語にあたる単語があれば動詞の直後に置きましょう。
③助動詞は動詞の前
目的語が動詞の後に来るのに対し、助動詞は動詞の前に来ます。
【助動詞とは】
can,should,must,willなど
I can speak English.
I will go to Kobe.
このように助動詞を使った文は見たことがあるでしょう。
確かに言われてみれば、助動詞は動詞の前に来てるね!
④場所・時間は文のうしろ
日本語に限らず、英語でも主語と述語(動詞)がないと意味がわからなくなるとお話しましたね。
それに対して、場所や時間といった細かい情報が文章の中になくても、言いたいことはなんとなくわかりますよね。
したがって、英語では時間や場所は文章の後ろに行きます。
【時間や場所の表現】
時間:『tomorrow(明日)』『in the morning(朝に)』『at seven(7時に)』『in 2024(2024年に)』など
場所:『at the park(公園で)』『in Japan(日本で)』『on the table(テーブルの上で)』など
【問題演習】英語の並べ替え問題
ここまでで習ったことを思い出しながら、問題演習をしましょう。
英語の並べ替え問題を考える過程は2段階ありましたね。
第1段階は日本語をよく読むこと。
第2段階で英語を組み立てるのでした。
問題
日本語に合うように、かっこの中の単語を並べ替えなさい。
- 私は明日、博物館に行きます。
(museum / tomorrow / will / I / to / go / the). - あなたは昨日、テニスをしましたか?
(yesterday / you / did / tennis / play)? - 彼は図書館で勉強しません。
(in / study / the / he / doesn’t / library)
①について解説します。
まずは第1段階、日本語を読みます。
すると、これは平叙文(普通の文)で、未来の文だとわかります。
次に第2段階、英文を組み立てます。
主語は『I』、動詞は『go』ですね。さらに未来の文なので、助動詞の『will』が入ります。
助動詞は動詞の前に来るのでしたね。
ここまでで、『I will go』が確定しました。
goは『行く』という意味なので、目的語が必要です。つまり、goの直後に『どこに行くのか?』という単語が必要です。
どこに行くかと言えば、博物館ですね。
ここまでで、『I will go the libraly』が確定です。
さらに明日という時間を表す単語『tomorrow』があります。
時間を表す表現は文の後ろに来るのでした。よって、『I will go the libraly』の後ろに『tomorrow』を付けます。
以上より、答えは『I will go the libraly tomorrow.』です。
②について解説します。
まずは第1段階、日本語を読みます。
これは否定文で、現在の文だとわかります。
次に第2段階、英文を組み立てます。
主語は『he』、動詞は『study』ですね。
これは過去の疑問文、さらに主語が『you』なので、『Did you play~?』という文になります。
playは『する』という意味なので、目的語が必要です。つまり、playの直後に『なにをするのか?』という単語が必要です。
この文ではテニスをしたのか? と聞いています。
よって、『Did you play tennis?』が確定です。
さらに昨日という時間を表す単語『yesterday』があります。
時間を表す表現は文の後ろに来るのでした。よって、『Did you play tennis?』の後ろに『yesterday』を付けます。
以上より、答えは『Did you play tennis yesterday?』です。
③について解説します。
まずは第1段階、日本語を読みます。
すると、これは否定文で、現在の文だとわかります。
次に第2段階、英文を組み立てます。
主語は『he』、動詞は『study』ですね。
主語が『he』つまり三人称単数の文で、さらに否定文なので『He doesn’t study』という文になります。
studyは『勉強する』という意味なので、目的語が必要ありません。
つまり、『He doesn’t study』だけでも文は成り立ちます。
しかしこの問いでは場所を表す言葉『in the libraly』があるので、それを文の後ろにつけます。
以上より、答えは『He doesn’t study in the libraly.』です。
まとめ
英語の並べ替え問題についてまとめます。
ここで紹介した解き方である程度の問題を解けますが、この解き方に当てはまらない問題もあります。
例えば、この記事では主語と動詞を探すように解説していますが、命令文には主語がありません。
では、英語の並べ替え問題を完璧にするにはどうすればよいか。
教科書に乗っている例文を覚えましょう。
並べ替え問題に限らず、英語の文法を例文ごと覚えることは英語を得意にするには有効です。例文を覚えることで英語の語順が体に染みつくのです。
この記事に書いてある内容をマスターしたらぜひ、例文を覚える勉強をしてみてください。
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