【苦手な人向け】疑問詞を用いた疑問文の作り方を初めから詳しく解説
英語の疑問詞は種類がたくさんあって覚えるのが大変ですよね。
疑問詞は何種類もあるからごちゃごちゃになる!
さらに、同じ疑問詞『what』でも使い方に次のような違いがあります。
疑問詞『what』の使い方
- What do you want to eat for dinner?
- What fish do you want to eat for dinner?
何が違うかわかりましたか?
上の文章は『what+疑問詞なし疑問文』、下の文章は『what+名詞+疑問詞なし疑問文』という構成です。
このような疑問詞の使い方の違いも、あなたが疑問詞を苦手に思っている原因でしょう。
この記事を読めば疑問詞のもつ意味がわかり、さらに疑問詞を用いた疑問文の書き方がわかります。
疑問詞を用いない疑問文なら完璧!
『疑問詞を用いない疑問文』が完璧な人は疑問詞を用いた疑問文の説明から読んでください。
なんのことかわからない人は初めから読むことをおすすめします。
そもそ普通の疑問文は書けますか?
疑問詞を用いた疑問文は、普通の疑問文を使って作ります。
つまり、疑問詞を用いた疑問文を修得したいなら、まずは疑問詞を用いない『普通の疑問文』を修得しなければなりません。
普通の疑問文って、具体的に何?
普通の疑問文とは以下のような疑問文のことです。
普通の疑問文
- be動詞(Am/Is/Are)+ 主語 ~?
- Do/Does/Did + 主語 ~?
まずは普通の疑問文を作れるかを確認しましょう。
以下の日本語を英文にできますか?
普通の疑問文
- あなたは数学が好きですか?
- ホワイト先生は英語を教えますか?
- 彼はケンですか?
答えは以下です。
- Do you like math?
- Does Mr.White teach English?
- Is he Ken?
普通の疑問文を問題なく作れる人は次に進んでください。
普通の疑問文から怪しい!
そういう人は、以下の記事を読んでからこの記事に戻ってきてね。
疑問詞8種類の意味を確認
ここでは疑問詞のもつ意味を確認します。
疑問詞の種類が多すぎてごちゃごちゃになっている人は、ここで整理しておきましょう。
疑問詞を用いた疑問文は、疑問詞のもつそれぞれの意味を尋ねる文章です。
例えば『what』なら『何の科目が好き?』や『あれは何?』というような疑問文ができます。
『when』なら『いつ日本に来たの?』のような疑問文ができます。
疑問詞を用いた疑問文の構造
ここからは疑問詞を用いた疑問文の作り方の全体像を解説します。
その後で疑問詞ごとの疑問文の作り方を解説するので、まずは疑問詞に共通する『疑問詞を用いた疑問文の考え方』を理解してくださいね。
疑問詞を用いた疑問文の構造は、以下の4パターンがあります。
疑問詞を用いた疑問文の構造
- 疑問詞 + 普通の疑問文
⇒疑問詞 + am/is/are + 主語~?
疑問詞+ do/does/did + 主語~? - 疑問詞 + 名詞 + 普通の疑問文
- 疑問詞 + 形容詞(副詞) + 普通の疑問文
- 疑問詞 + 一般動詞 + 目的語など
どのパターンも疑問詞が文の先頭に来ます。
また、4つのうち3つのパターンで、疑問詞の後に普通の疑問文が続きます。
普通の疑問文っていうのは、
『am/is/are + 主語 ~?』
や
『Do/Does/Did + 主語~?』
のような疑問文のことだね!
疑問詞を用いた疑問文を作るには、上のような普通の疑問文が書けないといけません。
②では名詞、③では形容詞(副詞)が入っているね
②のようなパターンは『what』『which』『whose』の疑問文で出てきます。
③は『how』で出ます。
④は疑問詞の後に疑問文が続かないんだね
④のようなパターンは『who』と『which』で出ます。
詳しくはこの後の疑問詞ごとの解説で説明しますね。
疑問詞を用いた疑問文の作り方を疑問詞ごとに解説
ここからは疑問詞を用いた疑問文の作り方の全体像を踏まえて、疑問詞ごとの疑問文の作り方を解説します。
what
疑問詞『what』を用いた疑問文は次の2種類があります。
- what+普通の疑問文
- what+名詞+普通の疑問文
それぞれの文の使い方や答え方、そしてそれぞれの文の違いを解説します。
what+普通の疑問文『何~?/何を~?』
まずは『what+普通の疑問文』について解説します。
これは『何~?/何を~?』という文章になります。
- Is this a pen?
- Do you want to eat fish ?
①これはペンですか?
②あなたは魚を食べたいですか?
だね!
①は何かわからないものの正体を聞きたいとき、②は夕飯のリクエストを聞きたいときの質問だとすると、これでは『Yes』か『No』でしか答えてくれないのでわずらわしいですよね。
そんなときは『what』を使って疑問文を作りましょう。
例文
- What is this?
=これは何ですか? - What do you want to eat ?
=あなたは何を食べたいですか?
疑問詞『what』を先頭に、それ以降は普通の疑問文が並んでいますね。
下の画像のように、普通の疑問文を元に疑問詞を用いた疑問文を書きます。
『a pen』を削除するのがポイントだね!
what+名詞+普通の疑問文『何の○○が~ですか?』
次は『what+名詞+普通の疑問文』について解説します。
これは『何の○○が~ですか?』という文になります。
例文
何の色が好きですか?
⇒What color do you like ?
『何の色』の『何の』がwhatで、『色』がcolorです。
『color』は名詞だから、
疑問詞+名詞+疑問文という構造になっているね
疑問詞『what』が文頭に来るのは大丈夫ですよね。
ここでは『何の色』を一つの単語と見なしているので、『色』にあたる名詞『color』が、『何の』にあたるwhatと一緒に文頭に来た、と考えてください。
同じように考えると、
『何の教科が好きですか?』
⇒What subject do you like?
になるね。
which
whichを用いた疑問文では『どっち?』『どの?』と質問します。
『どっち?』と質問するからには、2つの選択肢のうちどっちですか?と質問することになります。
- which + 普通の疑問文 , A or B ? 『AとBどっちですか?』
最後に『A or B』と、聞きたい2つの選択肢を並べるのが特徴です。
『どの?』と聞く疑問文は以下の2パターンです。
- which + 名詞 + 普通の疑問文『主語はどの名詞をしますか?』
- whic + 名詞 + 動詞 ~?『どの名詞が~しますか?』
これだけ聞いてもピンとこないと思います。
この後で紹介する例文を見ながら理解してください。
which + 普通の疑問文 , A or B ? 『AとBどっちですか?』
まずは2つの選択肢のうちどっちなのかを聞く疑問文を解説します。
whichの後は普通の疑問文が続くので、『am/is/are + 主語』と『do/does/did + 主語』の疑問文が来る2パターンです。
例文
- Which is your ball , this one or that one ?
『これとあれ、どっちがあなたのボールですか?』
- Which do you like , English or Japanese ?
『英語と国語、あなたはどっちが好きですか?』
後ろにA or Bと続けることで、『AとBのどっち?』という質問ができます。
which + 名詞 + 普通の疑問文『主語はどの名詞をしますか?』
今度は疑問詞『which』の直後に名詞がくるパターンです。
例文
Which bus should I take to go to Tokyo station?
『私は東京駅へ行くためにどのバスに乗るべきですか?』
『どのバス?』と聞いているので、『Which bus』とします。
『どのバス』を一つの単語として見るといいね
『Which bus』以降は普通の疑問文です。
【不定詞のto】
Which bus should I take to go to Tokyo station? の『to』は不定詞の副詞的用法です。
不定詞のtoは動詞の原形の前に置き、ここでの不定詞の副詞的用法は『~するために』と訳します。
which + 名詞 + 動詞 ~?『どの○○が~しますか?』
このパターンでは文中に普通の疑問文を使いません。
例文
Which bus goes to Tokyo station?
『どのバスが東京駅に行きますか?』
この文自体は『疑問詞を用いた疑問文』ですが、語順は平叙文と同じです。
『Which bus』が主語、『goes』が動詞で『主語+動詞』という語順です。
『What + 名詞 + 動詞~?』の文と似てるね!
how
ここからは疑問詞『how』について解説します。
howを用いた疑問文は以下のような意味をもちます。
- how + be動詞の疑問文『どう?』
- how + do/does/didの疑問文『どうやって?』
- how + 形容詞/副詞 + 普通の疑問文『どのくらい?』
howを用いた疑問文にはお決まりのフレーズがたくさんあるので、この記事に書いてある例文だけでなく、教科書や参考書に書いてあるhowを用いた例文は暗記しましょう。
how + be動詞の疑問文『どう?』
『how + be動詞の疑問文』は、主語の様子を聞く表現です。
例文
- How is the weather? 『天気はどうですか?』
- How are you?『調子はどうですか?』
どちらも良く聞く表現ですよね。
よく見てみると、『how + be動詞の疑問文』の形になっています。
how + do/does/didの疑問文『どうやって?』
『how + do/does/didの疑問文』は手段を聞く表現です。
例文
- How do you come to the school?『あなたは学校にどうやって来ますか?』
―― I usualy come to school by bicycle.『私はたいてい自転車で学校に来ます』 - How does he learn to play the guitar?『彼はどうやってギターを習うのですか?』
―― He learns to play the guitar by watching vedeos on Youtube.『彼はYouTubeで動画を視聴することでギターを習っています』
①で聞かれているのは、学校に来た交通手段です。
②はギターを習う手段を聞かれています。
『how + do/does/didの疑問文』に答えるときには『by』を使うんだね
手段を答える際、回答に手段のby(~によって、~で)をよく使うので覚えておきましょう。
How + 形容詞/副詞 + 普通の疑問文~?『どのくらい~ですか?』
『How + 形容詞/副詞 + 普通の疑問文~?』では程度を聞きます。
Howの直後に『形容詞または副詞』が続くのがポイントです。
例文
- How old are you?『あなたは何歳ですか?(あなたはどのくらいの年齢ですか?)』
- How often do you go to a library?『あなたはどのくらいの頻度で図書館へ行きますか?』
②は図書館へ行く頻度を聞いています。
このように頻度を聞かれた際の答え方でよく出る表現は以下です。
頻度を答える表現
- once『1回』
- twice『2回』
- three times『3回』
- four times『4回』
3回以降は『数+times』で回数を表します
これを用いて、②How often do you go to a library?に答えてみましょう。
例文
How often do you go to a library?
―― I go to a library once a week.『私は図書館に週1回行きます』
また、『How + 形容詞/副詞 + 普通の疑問文~?』にはよく出る表現があるので覚えてしまいましょう。
よく出る『How + 形容詞/副詞 + 普通の疑問文~?』
- How old『何歳?』
- How often『どれくらいの頻度?』
- How tall『どれくらいの(物の)長さ?』
- How much『(値段が)いくら?』
- How long『どれくらいの期間?』
- How many『どれくらいの数?』
who
whoの疑問文には以下の2パターンがあります。
- who + be動詞の疑問文 ~ ? 『~は誰ですか?』
- who + 一般動詞 ~ ? 『誰が~しますか?』
②はwhoの後に一般動詞が続くのがポイントです。
一般動詞ってことは、②は疑問詞の後に普通の疑問文が続かないの?
その辺も後で詳しく解説しますよ!
who + be動詞の疑問文 ~ ? 『~は誰ですか?』
例文
Who is that boy ?
『あの男の子は誰ですか?』
『誰ですか?』と質問するときは『who + be動詞の疑問文 ?』を使います。
疑問詞の後にbe動詞の疑問文が続くのがポイントです。
who + 一般動詞 ~ ? 『誰が~しますか?』
『誰が~しますか?』と聞くときは、疑問詞『who』の後に普通の疑問文が続きません。
疑問詞『who』の直後には一般動詞が続きます。
例文
Who teaches English ?
『誰が英語を教えますか?』
さて、問題です。この文の主語はなんでしょう?
ピンとこなければ日本語で考えてみましょう。
誰が英語を教えますか?
主語は『誰が』だね!
つまり、『誰が~しますか?』と聞くときは、疑問文でありながら『主語(Who) + 一般動詞 』のように平叙文の語順になるのです。
when
『when』の疑問文は以下です。
- when + 普通の疑問文
このパターンだけだね!
『when + 普通の疑問文』の中でも以下のパターンに分かれます。
- when + be動詞の疑問文『~はいつですか?』
- when + do/does/didの疑問文『いつ~しますか?』
例文は以下です。
例文
- When is your birthday ?
=あなたの誕生日はいつですか? - When do you do club activities ?
=あなたはいつ部活をしますか?
文頭に疑問詞『when』が来て、それ以降は普通の疑問文です。
where
whereの疑問文は以下です。
- where + 普通の疑問文
さらに普通の疑問文によって以下のように意味が変わります。
- where + be動詞の疑問文『~はどこですか?』
- where + do/does/didの疑問文『どこで~しますか?』
例文
- Where is your house ?
『あなたのお家はどこですか?』
- Where do you study after school ?
『あなたは放課後どこで勉強しますか?』
疑問詞 + 普通の疑問文の疑問文には慣れてきたかな?
why
Why !? Japanese people !?
この台詞で一世を風靡した芸人。今の子は知らないかな?
whyを用いた疑問文は以下のように作ります。
- why + 普通の疑問文『なぜ~なのですか?』
whyの疑問文は『理由』を訪ねるときに使います。
例文
Why do you study English hard ?
『なぜあなたは英語を一生懸命勉強するのですか?』
why『なぜ?』と聞かれたら条件反射で思い出して欲しいのがbecause『なぜなら~』です。
例文
Why do you study English hard ?
――Because I want to go abrord.
『なぜなら私は海外に行きたいからです』
becauseのあとは、平叙文『主語+動詞』が続きます。
whose
ここからは疑問詞『whose』について解説します。
あまり聞き慣れない疑問詞だとは思いますが、使い方は難しくありません。
- whose + 冠詞のない名詞 + is this?『○○は誰の物ですか?』
疑問詞『whose』は上記のように『誰の物?』と聞く疑問文を作ります。
【冠詞とは】
冠詞とは名詞の前にくる『a』『an』『the』のことです。
例文
Whose textbook is this?『この教科書は誰の物ですか?』
―― It is mine. / It is my textbook.『私の物です。/私の教科書です。』
疑問詞『whose』の疑問文には、以下の2つのポイントがあります。
まずは『①whoseの後は冠詞のない名詞がくる』について説明します。
なんでwhoseの後は冠詞のない名詞がくるの?
whoseの後は冠詞のない名詞がくる理由を知るために、whoseを使った疑問文の成り立ちから考えましょう。
textbookが誰の物かを知りたいとすると、元の文の『my』の部分を聞きたいわけですよね。
元の文の『my』をwhoseに置き換えると、元の文ではmyの直後はtextbookですから、冠詞はありませんよね。
『my textbook』のように名詞に所有格をつけるときは、『× my a textbook』のように冠詞は付かないね
【所有格とは】…人称代名詞の種類
my『私の』
his『彼の』
her『彼女の』
our『私たちの』
their『彼らの』
its『それの』
次に『②答えるときには代名詞の『所有代名詞』がよく使われる』について解説します。
日本語で考えてみましょう。
この教科書は誰のですか?
こう聞かれたら、このように答えるでしょう。
僕(私)のものです
この『私のもの』というのが所有代名詞です。
私のものは英語で『mine』、彼のものなら英語で『his』です。
【所有代名詞】
mine『私のもの』
his『彼のもの』
hers『彼女のもの』
ours『私たちのもの』
theirs『彼らのもの』
『これは私のものです』と答えるときは、英語で『It is mine.』となります。
be動詞を使うのがポイントだね
まとめ
疑問詞を用いた疑問文のポイントをまとめます、
まとめ『疑問詞を用いた疑問文』
- 疑問詞が文頭にくる
- 疑問詞のあとに来るのは『普通の疑問文』が多い
- 疑問詞のあとに『名詞』『動詞』『形容詞』『副詞』が来るパターンは個別に覚える
- 疑問詞を用いた疑問文で、頻出の表現はそのまま覚える
疑問詞を用いた疑問文はパターンが多く、覚えるのが大変ですよね。
だからこそ、しっかり覚えられたら周りに差を付けることができます。
疑問詞を苦手だと感じているあなた! めげずに疑問詞の勉強を続けましょう。
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