【苦手な人向け】疑問詞8種類を用いた疑問文の作り方を初めから詳しく解説


【苦手な人向け】疑問詞8種類を用いた疑問文の作り方を初めから詳しく解説

 英語の疑問詞は種類がたくさんあって覚えるのが大変ですよね。

疑問詞は何種類もあるからごちゃごちゃになる!

 さらに、同じ疑問詞『what』でも使い方に次のような違いがあります。

疑問詞『what』の使い方

  • What do you want to eat for dinner?
  • What fish do you want to eat for dinner?

 何が違うかわかりましたか?

 上の文章は『what+疑問詞なし疑問文』、下の文章は『what+名詞+疑問詞なし疑問文』という構成です。

 このような疑問詞の使い方の違いも、あなたが疑問詞を苦手に思っている原因でしょう。

『疑問詞なし疑問文』ってなに?

 疑問詞を用いた疑問文を理解する前に、中1で習った『疑問詞なし疑問文』を理解している必要があります。

 なぜなら、疑問詞を用いた疑問文の中に、疑問詞なし疑問文が入っているからです。

 疑問詞なし疑問文は大丈夫! という人は、疑問詞8種類の意味から読んでください。

 そのあとで疑問詞を使う疑問文の構造4パターンをざっくりと解説したあと、それぞれの疑問詞について疑問文の作り方を詳しく解説します。



 疑問詞を用いた疑問文は、普通の疑問文を使って作ります。

 つまり、疑問詞を用いた疑問文を修得したいなら、まずは疑問詞を用いない『普通の疑問文』を修得しなければなりません。

普通の疑問文って、具体的に何?

 普通の疑問文とは以下のような疑問文のことです。

普通の疑問文

  • be動詞(Am/Is/Are)+ 主語 ~?
    【例】Are you a junior high school student?
  • Do/Does/Did + 主語 ~?
    【例】Do you play the guitar?

 まずは普通の疑問文を作れるかを確認しましょう。

 以下の日本語を英文にできますか?

英語に直そう

  • あなたは数学が好きですか?
  • ホワイト先生は英語を教えますか?
  • 彼はケンですか?

 答えは以下です。

  • Do you like math?
  • Does Mr.White teach English?
  • Is he Ken?

 普通の疑問文を問題なく作れる人は、疑問詞疑問文の作り方に進んでください。

普通の疑問文から怪しい!

 そういう人は、以下の記事を読んでからこの記事に戻ってきてください。



 ここでは疑問詞のもつ意味を確認します。

 疑問詞の種類が多すぎてごちゃごちゃになっている人は、ここで整理しておきましょう。

疑問詞の意味
what『何が/何の』
which『どっち?/どの?』
how『どう?/どれくらい?』
who『誰?』
when『いつ?』
where『どこ?』
why『なぜ?』
whose『誰のもの?』

 疑問詞を用いた疑問文は、疑問詞のもつそれぞれの意味を尋ねる文章です。

 例えば『what』なら『何の科目が好き?』や『あれは?』というような疑問文ができます。

 『when』なら『いつ日本に来たの?』のような疑問文ができます。



 ここからは疑問詞を用いた疑問文の作り方の全体像を解説します。

 その後で疑問詞ごとの疑問文の作り方を解説するので、まずは疑問詞に共通する『疑問詞を用いた疑問文の考え方』を理解してくださいね。

 疑問詞を用いた疑問文の構造は、以下の4パターンがあります。

疑問詞を用いた疑問文の構造

  • 疑問詞 + 普通の疑問文
    ⇒疑問詞 + am/is/are + 主語~?
     疑問詞+ do/does/did + 主語~?
  • 疑問詞 + 名詞 + 普通の疑問文
  • 疑問詞 + 形容詞(副詞) + 普通の疑問文
  • 疑問詞 + 一般動詞 + 目的語など

 どのパターンも疑問詞が文の先頭に来ます。

 また、4つのうち3つのパターンで、疑問詞の後に普通の疑問文が続きます。

普通の疑問文っていうのは、

『am/is/are + 主語 ~?』

『Do/Does/Did + 主語~?』

のような疑問文のことだね!

 疑問詞を用いた疑問文を作るには、上のような普通の疑問文が書けないといけません。


②では名詞、③では形容詞(副詞)が入っているね

 ②のようなパターンは『what』『which』『whose』の疑問文で出てきます。

 ③は『how』で出ます。


④は疑問詞の後に疑問文が続かないんだね

 ④のようなパターンは『who』『which』で出ます。

 詳しくはこの後の疑問詞ごとの解説で説明しますね。



 ここからは疑問詞を用いた疑問文の作り方の全体像を踏まえて、疑問詞ごとの疑問文の作り方を解説します。

 気になるところから読んでくださいね。

①what

 疑問詞『what』を用いた疑問文は次の2種類があります。

 それぞれの文の使い方や答え方、そしてそれぞれの文の違いを解説します。

1.what+普通の疑問文『何~?/何を~?』

 まずは『what+普通の疑問文』について解説します。

 これは『何~?/何を~?』という文章になります。

 疑問詞『what』を先頭に、それ以降は普通の疑問文を書きます。

 よって下の画像のように、普通の疑問文を元に疑問詞を用いた疑問文を考えるとわかりやすいですよ。

『a pen』を削除するのがポイントだね!

 whatを使った疑問文の例と、答え方の例は以下です。

例文

  • What is this?『これはですか?』
    ――This is a pen.『これはペンです』
  • What do you want to eat ?『あなたは何を食べたいですか?』
    ――I want to eat fish.『私は魚が食べたいです』

yes,noだけで答えるのではなく、whatの疑問文には具体的に答えるんだね!

 何かわからないものの正体を聞きたいときに①夕飯のリクエストを聞きたいときに②のような聞き方をしたら、どうでしょうか?

  • Is this a pen?『これはペンですか?』
  • Do you want to eat fish ?『あなたは魚を食べたいですか?』

これじゃあ、『Yes』か『No』でしか答えてくれないのでわずらわしいね。

 そんなときは『what』を使って疑問文を作れば、一発で具体的な答えを得られます。

2.what+名詞+普通の疑問文『何の○○が~ですか?』

 次は『what+名詞+普通の疑問文』について解説します。

 これは『何の○○が~ですか?』という文になります。

例文

何のが好きですか?

What color do you like ?

『color』は名詞だから、

疑問詞+名詞+疑問文という構造になっているね

 ここでは『何の色』を一つの単語と見なしているので、『色』にあたる名詞『color』が、『何の』にあたるwhatと一緒に文頭に来た、と考えてください。

同じように考えると、

何の教科が好きですか?』

What subject do you like?

になるね。

②which



 whichを用いた疑問文では『どっち?』『どの?』と質問します。

whichの文の種類

 『どっち?』と聞く疑問文では、2つの選択肢のうちどっちですか?と質問することになります。

 最後に『A or B』と、聞きたい2つの選択肢を並べるのが特徴です。


 『どの?』と聞く疑問文は以下の2パターンです。

 これだけ聞いてもピンとこないと思います。

 この後で紹介する例文を見ながら理解してください。

1.which + 普通の疑問文 , A or B ? 『AとBどっちですか?』

 まずは、2つの選択肢のうちどっちなのかを聞く疑問文を解説します。

 whichの後は普通の疑問文が続くので、『am/is/are + 主語』と『do/does/did + 主語』の疑問文が来る2パターンです。

例文

  • Which is your ball , this one or that one ?
    『これとあれ、どっちがあなたのボールですか?』
  • Which do you like , English or Japanese ?
    『英語と国語、あなたはどっちが好きですか?』

 後ろにA or Bと続けることで、『AとBのどっち?』という質問ができます。

2.which + 名詞 + 普通の疑問文『主語はどの名詞をしますか?』

 今度は疑問詞『which』の直後に名詞がくるパターンです。

例文

Which bus should I take to go to Tokyo station?

『私は東京駅へ行くためにどのバスに乗るべきですか?』

 『どのバス?』と聞いているので、文頭を『Which bus』とします。

『どのバス』を一つの単語として見るといいね

 『Which bus』以降は、should I ~ ?のような普通の疑問文です。

不定詞のto

Which bus should I take to go to Tokyo station?

この『to』は不定詞の副詞的用法です。
不定詞のtoは動詞の原形の前に置き、ここでの不定詞の副詞的用法は『~するために』と訳します。

3.which + 名詞 + 動詞 ~?『どの○○が~しますか?』

 このパターンでは文中に普通の疑問文を使いません。

例文

Which bus goes to Tokyo station?

どのバスが東京駅に行きますか?』

 この文自体は『疑問詞を用いた疑問文』ですが、語順は平叙文と同じです。

 『Which bus』が主語、『goes』が動詞『主語+動詞』という語順です。 

『What + 名詞 + 動詞~?』の文と似てるね!

③how



 ここからは疑問詞『how』について解説します。

 howを用いた疑問文は以下のような意味をもちます。

 howを用いた疑問文にはお決まりのフレーズがたくさんあるので、この記事に書いてある例文だけでなく、教科書や参考書に書いてあるhowを用いた例文は暗記しましょう。

1.how + be動詞の疑問文『どう?』

 『how +be動詞の疑問文』は、主語の様子を聞く表現です。

例文

  • How is the weather? 『天気はどうですか?』
  • How are you?『調子はどうですか?』

 どちらも良く聞く表現ですよね。

 この例文は、そのまま暗記しましょう!

2.how + do/does/didの疑問文『どうやって?』

『how + do/does/didの疑問文』は手段を聞く表現です。

例文

  • How do you come to the school?『あなたは学校にどうやって来ますか?』
    ―― I usualy come to school by bicycle.『私はたいてい自転車学校に来ます』
  • How does he learn to play the guitar?『彼はどうやってギターを習うのですか?』
    ―― He learns to play the guitar by watching vedeos on Youtube.『彼はYouTubeで動画を視聴することギターを習っています』

 ①で聞かれているのは、学校に来た交通手段です。

 ②はギターを習う手段を聞かれています。

『how + do/does/didの疑問文』に答えるときには『by』を使うんだね

 手段を答える際、回答に手段のby(~によって、~で)をよく使うので覚えておきましょう。

3.how + 形容詞/副詞 + 普通の疑問文~?『どのくらい~ですか?』

 『how + 形容詞/副詞 + 普通の疑問文~?』では程度を聞きます。

 Howの直後に『形容詞または副詞』が続くのがポイントです。

例文

  • How old are you?『あなたは何歳ですか?(あなたはどのくらいの年齢ですか?)』
  • How often do you go to a library?『あなたはどのくらいの頻度で図書館へ行きますか?』

 ②は図書館へ行く頻度を聞いています。

 このように頻度を聞かれた際の答え方でよく出る表現は以下です。

頻度を答える表現

  • once『1回』
  • twice『2回』
  • three times『3回』
  • four times『4回』

3回以降は『数+times』で回数を表します

 頻度を答える表現を用いて、②How often do you go to a library?に答えてみましょう。

例文

How often do you go to a library?

―― I go to a library once a week.『私は図書館に週1回行きます』

 また、『How + 形容詞/副詞 + 普通の疑問文~?』にはよく出る表現があるので覚えてしまいましょう。

よく出る表現

  • How old『何歳?』
  • How often『どれくらいの頻度?』
  • How tall『どれくらいの(物の)長さ?』
  • How much『(値段が)いくら?』
  • How long『どれくらいの期間?』
  • How many『どれくらいの数?』

④who

 whoの疑問文には以下の2パターンがあります。

 ②はwhoの後に一般動詞が続くのがポイントです。

一般動詞ってことは、②は疑問詞の後に普通の疑問文が続かないの?

 その辺も後で詳しく解説しますよ!

1.who + be動詞の疑問文 ~ ? 『~は誰ですか?』

例文

Who is that boy ?
『あの男の子はですか?』

 『誰ですか?』と質問するときは『who + be動詞の疑問文 ?』を使います。

 疑問詞の後にbe動詞の疑問文が続くのがポイントです。

2.who + 一般動詞 ~ ? 『誰が~しますか?』

 『誰が~しますか?』と聞くときは、疑問詞『who』の後に普通の疑問文が続きません

 疑問詞『who』の直後には一般動詞が続きます。

例文

Who teaches English ?

『誰が英語を教えますか?』

 『誰が~しますか?』という文を考えるときは、『○○が~します』という文を元に考えましょう。

 この『○○が』の部分が『who』に置き換わると考えるとわかりやすいですよ。

who+一般動詞~?の文の成り立ち

⑤when

 『when』の疑問文は以下のパターンに分かれます。

  • when + be動詞の疑問文『~はいつですか?』
  • when + do/does/didの疑問文いつ~しますか?』

 どちらのパターンも、whenの後は普通の疑問文が続くと覚えましょう。

 例文は以下です。

例文

  • When is your birthday ?
    =あなたの誕生日はいつですか?
  • When do you do club activities ?
    =あなたはいつ部活をしますか?

⑥where

 whereの疑問文は以下のパターンに分かれます。

  • where + be動詞の疑問文『~はどこですか?』
  • where + do/does/didの疑問文どこで~しますか?』

どちらのパターンも、whenの後は普通の疑問文が続くと覚えましょう。

例文

  • Where is your house ?
    『あなたのお家はどこですか?』
  • Where do you study after school ?
    『あなたは放課後どこで勉強しますか?』

⑦why

 whyを用いた疑問文は以下のように作ります。

  • why + 普通の疑問文なぜ~なのですか?』

 whyの疑問文は『理由』を訪ねるときに使います。

例文

Why do you study English hard ?

なぜあなたは英語を一生懸命勉強するのですか?』


 why『なぜ?』と聞かれたら条件反射で思い出して欲しいのがbecause『なぜなら~』です。

例文

Why do you study English hard ?

――Because I want to go abrord.

なぜなら私は海外に行きたいからです』

  becauseのあとは、平叙文『主語+動詞』が続きます。

⑧whose



 ここからは疑問詞『whose』について解説します。

 『whose』は、誰の物ですか?と聞くときに使う疑問詞です。

  • whose + 冠詞のない名詞 + is this?『○○は誰の物ですか?』
冠詞とは

冠詞とは名詞の前にくる『a』『an』『the』のこと。

例文

Whose textbook is this?『この教科書は誰の物ですか?』

―― It is mine. / It is my textbook.『私の物です。/私の教科書です。』

 疑問詞『whose』の疑問文には、以下の2つのポイントがあります。

 まずは『①whoseの後は冠詞のない名詞がくる』について説明します。

なんでwhoseの後は冠詞のない名詞がくるの?

 whoseの後は冠詞のない名詞がくる理由を知るために、whoseを使った疑問文の成り立ちから考えましょう。

whoseの後は冠詞のない名詞がくる理由  元の文:It is my textbook.
textbookが誰の物かを知りたい  疑問文:Whose textbook is this ?
myをwhose『誰の物?』に置き換えた

 textbookが誰の物かを知りたいとすると、元の文の『my』の部分を聞きたいわけですよね。

 元の文の『my』をwhoseに置き換えると、元の文ではmyの直後はtextbookですから、冠詞はありませんよね。

my textbook』のように名詞に所有格をつけるときは、『× my a textbook』のように冠詞は付かないね

所有格の例

my『私の』
his『彼の』
her『彼女の』
our『私たちの』
their『彼らの』
its『それの』


 次に『②答えるときには代名詞の『所有代名詞』がよく使われる』について解説します。

 『誰の物ですか?』と聞かれる場面を、日本語で考えてみましょう。

この教科書は誰のですか?

僕(私)のものです

 この『私のもの』というのが所有代名詞です。

 私のものは英語で『mine』、彼のものなら英語で『his』です。

所有代名詞の例

mine『私のもの』
his『彼のもの』
hers『彼女のもの』
ours『私たちのもの』
theirs『彼らのもの』

 『これは私のものです』と答えるときは、英語で『It is mine.』となります。

例文

Whose textbook is this?『この教科書は誰の物ですか?』

―― It is mine. / It is my textbook.『私の物です。/私の教科書です。』

 もちろん『It is mine.』のように答えなくてもOKです。

 『 It is my textbook.』のように、フルで答えても文法的には正しいです。

 疑問詞を用いた疑問文のポイントをまとめます、

まとめ『疑問詞を用いた疑問文』

  • 疑問詞が文頭にくる
  • 疑問詞のあとに来るのは『普通の疑問文』が多い
  • 疑問詞のあとに『名詞』『動詞』『形容詞』『副詞』が来るパターンは個別に覚える
  • 疑問詞を用いた疑問文で、頻出の表現はそのまま覚える

 疑問詞を用いた疑問文はパターンが多く、覚えるのが大変ですよね。

 だからこそ、しっかり覚えられたら周りに差を付けることができます。

 疑問詞を苦手だと感じているあなた! めげずに疑問詞の勉強を続けましょう


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