【苦手な人向け】疑問詞を用いた疑問文の作り方を初めから詳しく解説


【苦手な人向け】疑問詞を用いた疑問文の作り方を初めから詳しく解説

この記事がおすすめの人

  • 疑問詞を用いた疑問文の書き方を知りたい人
  • 疑問詞の意味から怪しい人
  • 英語が苦手だから基礎から説明してほしい人



 英語の疑問詞は種類がたくさんあって覚えるのが大変ですよね。

疑問詞は何種類もあるからごちゃごちゃになる!

 さらに、同じ疑問詞『what』でも使い方に次のような違いがあります。

疑問詞『what』の使い方

  • What do you want to eat for dinner?
  • What fish do you want to eat for dinner?

 何が違うかわかりましたか?

 上の文章は『what+疑問詞なし疑問文』、下の文章は『what+名詞+疑問詞なし疑問文』という構成です。

 このような疑問詞の使い方の違いも、あなたが疑問詞を苦手に思っている原因でしょう。

 この記事を読めば疑問詞のもつ意味がわかり、さらに疑問詞を用いた疑問文の書き方がわかります。

この記事の流れ

  • 疑問詞を用いない疑問文が書けるかを確認
  • 疑問詞のもつ意味を確認
  • 疑問詞を用いた疑問文の書き方を、疑問詞ごとに解説

疑問詞を用いない疑問文なら完璧!

 『疑問詞を用いない疑問文』が完璧な人は疑問詞を用いた疑問文の説明から読んでください。

 なんのことかわからない人は初めから読むことをおすすめします。



 疑問詞を用いた疑問文は、普通の疑問文を使って作ります。

 つまり、疑問詞を用いた疑問文を修得したいなら、まずは疑問詞を用いない『普通の疑問文』を修得しなければなりません。

普通の疑問文って、具体的に何?

 普通の疑問文とは以下のような疑問文のことです。

普通の疑問文

  • be動詞(Am/Is/Are)+ 主語 ~?
  • Do/Does/Did + 主語 ~?

 まずは普通の疑問文を作れるかを確認しましょう。

 以下の日本語を英文にできますか?

普通の疑問文

  • あなたは数学が好きですか?
  • ホワイト先生は英語を教えますか?
  • 彼はケンですか?

 答えは以下です。

  • Do you like math?
  • Does Mr.White teach English?
  • Is he Ken?

 普通の疑問文を問題なく作れる人は次に進んでください。

普通の疑問文から怪しい!

 そういう人は、以下の記事を読んでからこの記事に戻ってきてね。



 ここでは疑問詞のもつ意味を確認します。

 疑問詞の種類が多すぎてごちゃごちゃになっている人は、ここで整理しておきましょう。

疑問詞の意味what『何が/何の』which『どっち?/どの?』how『どう?/どれくらい?』who『誰?』when『いつ?』where『どこ?』why『なぜ?』whose『誰のもの?』

 疑問詞を用いた疑問文は、疑問詞のもつそれぞれの意味を尋ねる文章です。

 例えば『what』なら『何の科目が好き?』や『あれは?』というような疑問文ができます。

 『when』なら『いつ日本に来たの?』のような疑問文ができます。



 ここからは疑問詞を用いた疑問文の作り方の全体像を解説します。

 その後で疑問詞ごとの疑問文の作り方を解説するので、まずは疑問詞に共通する『疑問詞を用いた疑問文の考え方』を理解してくださいね。

 疑問詞を用いた疑問文の構造は、以下の4パターンがあります。

疑問詞を用いた疑問文の構造

  • 疑問詞 + 普通の疑問文
    ⇒疑問詞 + am/is/are + 主語~?
     疑問詞+ do/does/did + 主語~?
  • 疑問詞 + 名詞 + 普通の疑問文
  • 疑問詞 + 形容詞(副詞) + 普通の疑問文
  • 疑問詞 + 一般動詞 + 目的語など

 どのパターンも疑問詞が文の先頭に来ます。

 また、4つのうち3つのパターンで、疑問詞の後に普通の疑問文が続きます。

普通の疑問文っていうのは、

『am/is/are + 主語 ~?』

『Do/Does/Did + 主語~?』

のような疑問文のことだね!

 疑問詞を用いた疑問文を作るには、上のような普通の疑問文が書けないといけません。

②では名詞、③では形容詞(副詞)が入っているね

 ②のようなパターンは『what』『which』『whose』の疑問文で出てきます。

 ③は『how』で出ます。

④は疑問詞の後に疑問文が続かないんだね

 ④のようなパターンは『who』と『which』で出ます。

 詳しくはこの後の疑問詞ごとの解説で説明しますね。



 ここからは疑問詞を用いた疑問文の作り方の全体像を踏まえて、疑問詞ごとの疑問文の作り方を解説します。

what

 疑問詞『what』を用いた疑問文は次の2種類があります。

  • what+普通の疑問文
  • what+名詞+普通の疑問文

 それぞれの文の使い方や答え方、そしてそれぞれの文の違いを解説します。

what+普通の疑問文『何~?/何を~?』

 まずは『what+普通の疑問文』について解説します。

 これは『何~?/何を~?』という文章になります。

  • Is this a pen?
  • Do you want to eat fish ?

①これはペンですか?

②あなたは魚を食べたいですか?

だね!

 ①は何かわからないものの正体を聞きたいとき、②は夕飯のリクエストを聞きたいときの質問だとすると、これでは『Yes』か『No』でしか答えてくれないのでわずらわしいですよね。

 そんなときは『what』を使って疑問文を作りましょう。

例文

  • What is this?
    =これはですか?
  • What do you want to eat ?
    =あなたは何を食べたいですか?

 疑問詞『what』を先頭に、それ以降は普通の疑問文が並んでいますね。

 下の画像のように、普通の疑問文を元に疑問詞を用いた疑問文を書きます。

『a pen』を削除するのがポイントだね!

what+名詞+普通の疑問文『何の○○が~ですか?』

 次は『what+名詞+普通の疑問文』について解説します。

 これは『何の○○が~ですか?』という文になります。

例文

何のが好きですか?

What color do you like ?

 『何の色』の『何の』がwhatで、『色』がcolorです。

『color』は名詞だから、

疑問詞+名詞+疑問文という構造になっているね

 疑問詞『what』が文頭に来るのは大丈夫ですよね。

 ここでは『何の色』を一つの単語と見なしているので、『色』にあたる名詞『color』が、『何の』にあたるwhatと一緒に文頭に来た、と考えてください。

同じように考えると、

何の教科が好きですか?』

What subject do you like?

になるね。

which



 whichを用いた疑問文では『どっち?』『どの?』と質問します。

 『どっち?』と質問するからには、2つの選択肢のうちどっちですか?と質問することになります。

  • which + 普通の疑問文 , A or B ? 『AとBどっちですか?』

 最後に『A or B』と、聞きたい2つの選択肢を並べるのが特徴です。


 『どの?』と聞く疑問文は以下の2パターンです。

  • which + 名詞 + 普通の疑問文『主語はどの名詞をしますか?』
  • whic + 名詞 + 動詞 ~?『どの名詞が~しますか?』

 これだけ聞いてもピンとこないと思います。

 この後で紹介する例文を見ながら理解してください。

which + 普通の疑問文 , A or B ? 『AとBどっちですか?』

 まずは2つの選択肢のうちどっちなのかを聞く疑問文を解説します。

 whichの後は普通の疑問文が続くので、『am/is/are + 主語』と『do/does/did + 主語』の疑問文が来る2パターンです。

例文

  • Which is your ball , this one or that one ?

『これとあれ、どっちがあなたのボールですか?』

  • Which do you like , English or Japanese ?

『英語と国語、あなたはどっちが好きですか?』

 後ろにA or Bと続けることで、『AとBのどっち?』という質問ができます。

which + 名詞 + 普通の疑問文『主語はどの名詞をしますか?』

 今度は疑問詞『which』の直後に名詞がくるパターンです。

例文

Which bus should I take to go to Tokyo station?

『私は東京駅へ行くためにどのバスに乗るべきですか?』

 『どのバス?』と聞いているので、『Which bus』とします。

『どのバス』を一つの単語として見るといいね

 『Which bus』以降は普通の疑問文です。

【不定詞のto】
Which bus should I take to go to Tokyo station? の『to』は不定詞の副詞的用法です。
不定詞のtoは動詞の原形の前に置き、ここでの不定詞の副詞的用法は『~するために』と訳します。

which + 名詞 + 動詞 ~?『どの○○が~しますか?』

 このパターンでは文中に普通の疑問文を使いません。

例文

Which bus goes to Tokyo station?

どのバスが東京駅に行きますか?』

 この文自体は『疑問詞を用いた疑問文』ですが、語順は平叙文と同じです。

 『Which bus』が主語、『goes』が動詞で『主語+動詞』という語順です。 

『What + 名詞 + 動詞~?』の文と似てるね!

how



 ここからは疑問詞『how』について解説します。

 howを用いた疑問文は以下のような意味をもちます。

  • how + be動詞の疑問文『どう?』
  • how + do/does/didの疑問文『どうやって?』
  • how + 形容詞/副詞 + 普通の疑問文『どのくらい?』

 howを用いた疑問文にはお決まりのフレーズがたくさんあるので、この記事に書いてある例文だけでなく、教科書や参考書に書いてあるhowを用いた例文は暗記しましょう。

how + be動詞の疑問文『どう?』

 『how + be動詞の疑問文』は、主語の様子を聞く表現です。

例文

  • How is the weather? 『天気はどうですか?』
  • How are you?『調子はどうですか?』

 どちらも良く聞く表現ですよね。

 よく見てみると、『how + be動詞の疑問文』の形になっています。

how + do/does/didの疑問文『どうやって?』

『how + do/does/didの疑問文』は手段を聞く表現です。

例文

  • How do you come to the school?『あなたは学校にどうやって来ますか?』
    ―― I usualy come to school by bicycle.『私はたいてい自転車学校に来ます』
  • How does he learn to play the guitar?『彼はどうやってギターを習うのですか?』
    ―― He learns to play the guitar by watching vedeos on Youtube.『彼はYouTubeで動画を視聴することギターを習っています』

 ①で聞かれているのは、学校に来た交通手段です。

 ②はギターを習う手段を聞かれています。

『how + do/does/didの疑問文』に答えるときには『by』を使うんだね

 手段を答える際、回答に手段のby(~によって、~で)をよく使うので覚えておきましょう。

How + 形容詞/副詞 + 普通の疑問文~?『どのくらい~ですか?』

 『How + 形容詞/副詞 + 普通の疑問文~?』では程度を聞きます。

 Howの直後に『形容詞または副詞』が続くのがポイントです。

例文

  • How old are you?『あなたは何歳ですか?(あなたはどのくらいの年齢ですか?)』
  • How often do you go to a library?『あなたはどのくらいの頻度で図書館へ行きますか?』

 ②は図書館へ行く頻度を聞いています。

 このように頻度を聞かれた際の答え方でよく出る表現は以下です。

頻度を答える表現

  • once『1回』
  • twice『2回』
  • three times『3回』
  • four times『4回』

3回以降は『数+times』で回数を表します

 これを用いて、②How often do you go to a library?に答えてみましょう。

例文

How often do you go to a library?

―― I go to a library once a week.『私は図書館に週1回行きます』

 また、『How + 形容詞/副詞 + 普通の疑問文~?』にはよく出る表現があるので覚えてしまいましょう。

よく出る『How + 形容詞/副詞 + 普通の疑問文~?』

  • How old『何歳?』
  • How often『どれくらいの頻度?』
  • How tall『どれくらいの(物の)長さ?』
  • How much『(値段が)いくら?』
  • How long『どれくらいの期間?』
  • How many『どれくらいの数?』

who

 whoの疑問文には以下の2パターンがあります。

  • who + be動詞の疑問文 ~ ? 『~は誰ですか?』
  • who + 一般動詞 ~ ? 『誰が~しますか?』

 ②はwhoの後に一般動詞が続くのがポイントです。

一般動詞ってことは、②は疑問詞の後に普通の疑問文が続かないの?

 その辺も後で詳しく解説しますよ!

who + be動詞の疑問文 ~ ? 『~は誰ですか?』

例文

Who is that boy ?
『あの男の子はですか?』

 『誰ですか?』と質問するときは『who + be動詞の疑問文 ?』を使います。

 疑問詞の後にbe動詞の疑問文が続くのがポイントです。

who + 一般動詞 ~ ? 『誰が~しますか?』

 『誰が~しますか?』と聞くときは、疑問詞『who』の後に普通の疑問文が続きません

 疑問詞『who』の直後には一般動詞が続きます。

例文

Who teaches English ?

『誰が英語を教えますか?』

 さて、問題です。この文の主語はなんでしょう?

 ピンとこなければ日本語で考えてみましょう。

 誰が英語を教えますか?

主語は『誰が』だね!

 つまり、『誰が~しますか?』と聞くときは、疑問文でありながら『主語(Who) + 一般動詞 』のように平叙文の語順になるのです。

when

 『when』の疑問文は以下です。

  • when + 普通の疑問文

このパターンだけだね!

 『when + 普通の疑問文』の中でも以下のパターンに分かれます。

  • when + be動詞の疑問文『~はいつですか?』
  • when + do/does/didの疑問文いつ~しますか?』

 例文は以下です。

例文

  • When is your birthday ?
    =あなたの誕生日はいつですか?
  • When do you do club activities ?
    =あなたはいつ部活をしますか?

 文頭に疑問詞『when』が来て、それ以降は普通の疑問文です。

where

 whereの疑問文は以下です。

  • where + 普通の疑問文

さらに普通の疑問文によって以下のように意味が変わります。

  • where + be動詞の疑問文『~はどこですか?』
  • where + do/does/didの疑問文『どこで~しますか?』

例文

  • Where is your house ?

『あなたのお家はどこですか?』

  • Where do you study after school ?

『あなたは放課後どこで勉強しますか?』

 疑問詞 + 普通の疑問文の疑問文には慣れてきたかな?

why

Why !? Japanese people !?

 この台詞で一世を風靡した芸人。今の子は知らないかな?

 whyを用いた疑問文は以下のように作ります。

  • why + 普通の疑問文なぜ~なのですか?』

 whyの疑問文は『理由』を訪ねるときに使います。

例文

Why do you study English hard ?

なぜあなたは英語を一生懸命勉強するのですか?』

 why『なぜ?』と聞かれたら条件反射で思い出して欲しいのがbecause『なぜなら~』です。

例文

Why do you study English hard ?

――Because I want to go abrord.

なぜなら私は海外に行きたいからです』

  becauseのあとは、平叙文『主語+動詞』が続きます。

whose



 ここからは疑問詞『whose』について解説します。

 あまり聞き慣れない疑問詞だとは思いますが、使い方は難しくありません。

  • whose + 冠詞のない名詞 + is this?『○○は誰の物ですか?』

 疑問詞『whose』は上記のように『誰の物?』と聞く疑問文を作ります。

【冠詞とは】
冠詞とは名詞の前にくる『a』『an』『the』のことです。

例文

Whose textbook is this?『この教科書は誰の物ですか?』

―― It is mine. / It is my textbook.『私の物です。/私の教科書です。』

 疑問詞『whose』の疑問文には、以下の2つのポイントがあります。

 まずは『①whoseの後は冠詞のない名詞がくる』について説明します。

なんでwhoseの後は冠詞のない名詞がくるの?

whoseの後は冠詞のない名詞がくる理由を知るために、whoseを使った疑問文の成り立ちから考えましょう。

whoseの後は冠詞のない名詞がくる理由  元の文:It is my textbook.textbookが誰の物かを知りたい  疑問文:Whose textbook is this ?myをwhose『誰の物?』に置き換えた

 textbookが誰の物かを知りたいとすると、元の文の『my』の部分を聞きたいわけですよね。

 元の文の『my』をwhoseに置き換えると、元の文ではmyの直後はtextbookですから、冠詞はありませんよね。

my textbook』のように名詞に所有格をつけるときは、『× my a textbook』のように冠詞は付かないね

【所有格とは】…人称代名詞の種類
my『私の』
his『彼の』
her『彼女の』
our『私たちの』
their『彼らの』
its『それの』

 次に『②答えるときには代名詞の『所有代名詞』がよく使われる』について解説します。

 日本語で考えてみましょう。

この教科書は誰のですか?

 こう聞かれたら、このように答えるでしょう。

僕(私)のものです

 この『私のもの』というのが所有代名詞です。

 私のものは英語で『mine』、彼のものなら英語で『his』です。

【所有代名詞】
mine『私のもの』
his『彼のもの』
hers『彼女のもの』
ours『私たちのもの』
theirs『彼らのもの』

 『これは私のものです』と答えるときは、英語で『It is mine.』となります。

be動詞を使うのがポイントだね

 疑問詞を用いた疑問文のポイントをまとめます、

まとめ『疑問詞を用いた疑問文』

  • 疑問詞が文頭にくる
  • 疑問詞のあとに来るのは『普通の疑問文』が多い
  • 疑問詞のあとに『名詞』『動詞』『形容詞』『副詞』が来るパターンは個別に覚える
  • 疑問詞を用いた疑問文で、頻出の表現はそのまま覚える

 疑問詞を用いた疑問文はパターンが多く、覚えるのが大変ですよね。

 だからこそ、しっかり覚えられたら周りに差を付けることができます。

 疑問詞を苦手だと感じているあなた! めげずに疑問詞の勉強を続けましょう。




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