計算ミスを減らすにはミスの傾向を知るべし!その方法3ステップを解説


計算ミスを減らすにはミスの傾向を知るべし!その方法3ステップを解説

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 数学の勉強をする上での永遠の悩み。

 それは、計算ミスが減らないことですよね。

 計算ミスは時の運。無くしようがないと諦めていませんか?

 実は計算ミスは、自分のミスの傾向を知ることで防げるようになります。

 自分のミスの傾向はたったの3ステップで知ることができるので、計算ミスに悩むあなたがやらないのは損です!

ミスの傾向を知る3ステップ

  • 途中式を省かず計算問題を解く
  • 計算の何を間違えているかを調べる
  • ミスの傾向を意識しながら問題演習をする

 このあとで、計算ミスを減らすためにミスの傾向を知る3ステップについて、詳しく解説します。

 さらに塾講師の私の経験から、あるあるの計算ミスを5つ紹介します。



 計算ミスを減らすためには、自分の計算ミスの傾向を知る必要があります。

 計算ミスの傾向を知るには、以下の3ステップを辿りましょう。

ミスの傾向を知る3ステップ

  • 途中式を省かず計算問題を解く
  • 計算の何を間違えているかを調べる
  • ミスの傾向を意識しながら問題演習をする

 以下で詳しく解説します。

【STEP1】途中式を省かず計算問題を解く

 まずは、ワーク見開き1ページ分の計算問題を解きましょう。

 ポイントは、途中式を省かないことです。

途中式を書くのは面倒だよ~

 計算ミスの傾向を知るには、途中式のどこで間違えているのかを分析しなければなりません。

 大変だとは思いますが、計算ミスを減らすために頑張ってくださいね。

【STEP2】計算の何を間違えているかを調べる



 途中式を省かずに計算問題を解いたあとは、答え合わせをします。

 一通り○×を付けたあとは、×のついた問題の途中式に注目します。

 模範解答と見比べて、途中式のどこで間違えたのかを調べましょう、

 間違えた箇所を見つけたら、なぜ間違えたのかをメモしておきましょう。

分数の計算ミスが多いな……

 間違えた原因のメモを見返すと、自分のミスの傾向がわかりますよ。

 この後で、私の塾講師の経験からよく見られる計算ミスを紹介しているので、ぜひそれも参考にしてくださいね。

Success

途中式をきちんと書いただけで計算ミスが減ったなら、なぜ途中式を書いたらミスが減ったのかを考えましょう。

【例】暗算が苦手、符号ミスなど

【STEP3】ミスの傾向を意識しながら問題演習をする

 計算ミスの傾向がわかったら、それを意識しながら問題演習をしましょう。

 例えば分数でいつもミスをするなと気づいたら、分数が出てくる計算問題は『自分がミスしやすい問題だ』と意識するのです。

 計算問題に限らず、絶対にミスをしない人間なんかいません。

 特に計算問題は、やっているうちに集中力が切れてきて、どうしても変なミスをしてしまいます。

 しかし自分のミスの傾向を意識できれば、ミスしやすい問題に出会ったときに集中し直せるので、計算ミスの防止をしやすくなるのです。



 ここからは現役塾講師の私が、計算ミスが多発する要素を紹介します。

 心当たりのあるミスはあったでしょうか?

①分数・小数の計算ミス



 整数の計算はミスしないけど、分数や小数の計算でミスを連発してしまう人がいます。

 特に分数の割り算や、小数のかけ算のやり方は覚えていますか?

小学生の算数なんて余裕だよ!

 そう思うあなたでも分数や小数の計算でミスをしてしまうなら、分数と小数の計算方法を確認しましょう。

②約分忘れ・通分ミス

 分数の計算でミスをする原因は、そのやり方を忘れることだけではありません。

 約分忘れや通分ミスをするせいで、分数の計算ミスをすることも多いです。

 分数の計算には、約分と通分があります。

 せっかく分数の計算方法を覚えていても、約分を忘れていたら×になります。

 また通分は、分子と分母を計算しなければならないので、ミスをしやすい作業です。

 通分ミスを無くすには、途中式を大きく、丁寧に書きましょう。

③累乗の計算ミス



 累乗の計算ミスには2種類あります。

累乗の計算ミス2種類

  • $(-a)^2$と$-a^2$の違いがわからない
  • $a^2$の計算を、$a×2$としてしまう。

 ①について。

 $(-3)^2$と$-3^2$の違いはわかりますか?

$(-3)^2=(-3)×(-3)=9$

で、

$-3^2=-(3×3)=-9$

だね!

 この違いを忘れていた人は、今覚えましょう、

 ②について。

 意外と多いのが、2乗と2倍を混同してしまうミスです。

 $4^2$は当然、$4×4=16$ですよね。

 しかしこれを、$4×2=8$としてしまう人はいませんか?

 うっかり2乗じゃなくて2倍してしまう! ということもあるかと思います。

 計算問題を解いているときに2乗の計算が出たら身構えて、集中し直しましょう。

④符号ミス

 計算ミスの原因は、単純に計算をミスすることだけではありません。

 計算は速く正確にできたとしても、符号をミスしてしまう人がいます。

 特に、カッコを外すときは符号ミスに注意です!

符号ミスが起きやすい問い

$2a-(a-3b)$

$=2a-a{\color{red}{-3b}}$

 以上の問いのように、カッコを外すとき、後ろの項にマイナスを反映させ忘れるミスをする人が多いです!

⑤公式を覚えていない



 計算ミス以前に、公式を覚えていないことが原因で、計算問題を落としてしまうケースもあります。

 例えば展開公式$(x+a)^2$と$(x+a)(x-a)$を混同して、以下のようなミスをする人がいます。

公式を覚えてない

$(x+3)^2$

$=\color{red}{x^2+9}$

(正しくは$x^2+6x+9$)

 学年が上がるにつれてたくさんの公式を覚えなければならなくなるので、混乱してしまうことがあるかと思います。

 しかし公式を覚えていないことには、数学で一番点数を取りやすい計算問題が解けないので、こればかりは頑張って暗記しましょうね。

計算ミスの傾向を知る3ステップ

  • 途中式を省かず計算問題を解く
  • 計算の何を間違えているかを調べる
  • ミスの傾向を意識しながら問題演習をする

 その問題を解いたときにうっかりしていただけだからと、計算ミスを軽視する人がいます。

 しかし定期テストや入試で、計算問題を落としてしまったら他の人と差をつけられてしまいます。

 自分の計算ミスの傾向を知ることで、計算ミスを防げるようになるので、ぜひ今のうちに計算ミス対策をしてくださいね。


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