【高校受験】模試の復習には『復習ノート』を活用!その作り方を塾講師が解説
模試の復習をしよう!と言われるけど、どうやったらいいんだろう?
この記事では高校受験を控えたあなたのために、現役塾講師の私が模試の復習のやり方を解説します。
模試の復習は、復習ノートを作りながらやるがおすすめです。
この記事では模試の復習ノートの作り方と、模試の復習ノートを書く科目別のポイントを解説します。
最後に、模試の結果を利用して合格するための戦略を考える方法も解説します。
模試の復習はなぜ必要?
まずは、模試の復習がなぜ必要なのかを解説します。
模試の復習が必要な理由は、自分の弱点を把握し、克服できるからです。
模試の問題の中には当然できた問題だけでなく、できなかった問題があるはずです。
その『できなかった問題』こそが、あなたの弱点。受験当日までに克服しなければなりません。
模試を受けることであなたの弱点が浮き彫りになったのだから、志望校合格に近づくためにはしっかりと模試の復習を行うことが必要なのです。
模試の復習には『復習ノート』を活用しよう!その作り方は?
模試の復習が必要な理由は、自分の弱点を把握し、克服できるからでしたね。
ここからは、どのように模試の復習をしたらよいかを解説します。
おすすめなのは模試の復習ノートを作ることです。
復習ノートを作れば、自分の弱点を集めたオリジナル問題集ができあがります!
以下で詳しく解説します。
①実力で解けなかった問題をまとめる
まずは模試の復習ノートの作り方を解説します。
模試で出題された全ての問題をノートにまとめる必要はありません。
以下の問題をピックアップして、模試の復習ノートにまとめましょう。
模試の復習ノートには、間違えた問題だけでなくまぐれで正解した問題もまとめましょう。
まぐれで正解したのなら、自分の実力が反映されているとは言えないのできちんと復習します。
時間が足りなくて解けなかった問題は、いちど時間無制限で解き直してみましょう。
それで正解できなかったら、同じように復習ノートにまとめます。
これらの問題をノートにまとめることで、自分の弱点だけを集めたノートになります!
入試直前にもう一度見返せば、自分の弱点だけを効率よく復習できますよ!
②模試復習ノートには『問題文と解答』を書く
模試の復習ノートには、必ず問題文とその解答を書きましょう。
特に問題文は、意識していないと書かないので注意です。
模試の復習ノートは、自分の弱点を克服するために何度でも見返します。
数日後、または数週間後に改めて見返したとき、問題文が書いていなかったらどんな問題か忘れてしまいますよね。
模試の復習は1回やって終わりではないので、改めて見返したときに自分が理解できるか?を意識しましょう。
でも問題文をノートに書くのは大変だよ
問題文は模試の問題用紙を切って、ノートに貼っても良いです。
それが難しければ、コピーして貼るのも良いですよ。
特に数学の問題に図形が出てきた場合、手書きは難しいので問題文の切り貼りが特に有効です。
【科目別】模試復習ノートを書くポイント
ここからは科目別に、模試の復習ノートを作るポイントを解説します。
気になるところから読んでくださいね。
国語『漢字や古文単語をまとめる』
国語の問題でわからなかった漢字や、古文単語をまとめましょう。
もちろんただまとめるだけでなく、漢字の読み方や古文単語の意味も記入します。
次に出題されたら必ず正解する気持ちで暗記しましょう。
読解問題はどうすればいいの?
国語の読解問題の復習については、英語と一緒にこの後で解説します。
数学『公式や考え方をメモ』
数学は問題と解答を書くだけでなく、問題を解くために必要な公式や、考え方もメモしておきましょう。
模試復習ノートに問題の解き方を綺麗にまとめた後は、ルーズリーフでもチラシの裏でもいいので何度もその問題を解き直します。
特に数学は問題を自力で解けないと意味がないので、正解できるまで何度も繰り返しましょう。
英語『英単語や英文法をまとめる』
英語の入試問題は、英単語や英文法と知らなければ解けません。
模試の中に知らない英単語や忘れていた文法があれば、それを復習ノートにまとめましょう。
知らない英単語があれば、意味を調べてノートにまとめます。
忘れていた文法は、問題を書き写して終わりにしてはいけません。
例えば『これは受動態の文だからbe動詞 + 過去分詞』のように、解答の根拠も調べてメモしましょう。
読解問題はどうすればいいの?
英語の読解問題の復習については、国語と一緒にこの後で解説します。
理科『用語や公式・計算のやり方を確認』
理科は知識問題と計算問題がありますね。
知識問題がわからなかったなら、その用語だけを書くのではなく周辺知識もまとめましょう。
例えば『火成岩』がわからなかったなら、火成岩の意味だけでなく火成岩に分類される『火山岩』と『深成岩』についてもまとめておきましょう。
周辺知識も一緒にまとめると記憶に残りやすいですよ。
計算問題がわからなかったなら、必要な公式をメモし、解き方もきちんとまとめておきましょう。
理科の計算問題は数学と違って、他の問題でも解き方がそのまま使えるので必ず解き方を覚えましょう。
社会『足りない知識は何なのかを特定』
社会は、とにかく覚えていなければ解答できません。
模試の答えになる用語だけでなく、問題文や選択肢に分からない用語かあればそれも調べてまとめましょう。
地理の用語は、教科書に書いてある説明文だけを丸写しするのではなく、どんな場所にあるのか、どんな形なのかなど、見た目をイメージできるようになるまで調べましょう。
例えば、三角州や扇状台地がどんな形なのかイメージできなければ、教科書や資料集に載っている写真をコピーしてノートに貼るとよいです。
論述問題であれば、どんな知識があれば解答できたかを考えてまとめます。
【国英】長文読解の復習は問題用紙に直接やろう
模試の問題の中でも、国語と英語の読解問題はノートに復習するよりも問題用紙に直接書いて復習した方が効果が期待でます。
国語と英語は、わからなかった漢字や古文単語、英単語だけをノートにまとめましょう。
読解問題は問題用紙に直接書いて復習します。
以下で詳しく解説します。
①わからなかった漢字・古文単語や英単語をピックアップ
まずはわからなかった漢字・古文単語や英単語をピックアップしましょう。
これだけは意味や読み方を調べ、ノートにまとめましょう。
読解問題を解くのに、言葉の意味がわからないのは致命的です。
次にその単語が出てきたら必ず理解できるように、ノートにまとめた後に何度も見返して暗記しましょう。
②読解問題の解答の根拠に線を引く
読解問題の復習は、問題用紙に直接やります。
まずは模試の解説をよく読みましょう。
そして読解問題を解く根拠が問題文のどこにあったのかを確認し、線を引きましょう。
解答の根拠がどこにあったのかを確認した上で、その問題を間違えた原因を分析します。
次回以降の模試や受験本番までに克服できるようにしましょう。
③復習した問題用紙は丁寧に保管する
模試の復習を問題用紙に直接やるのとノートにやるのとで、問題用紙に直接やる方が不利になることはなんでしょうか。
そう、問題用紙がバラバラになり、なくしやすいことです。
模試の復習は1回やって終わりではありません。自分がその模試をすべて吸収できて終わりになるのです。
数日後に見返そうと思ったときに問題用紙がない! なんてことにならないよう、国語と英語の問題用紙をなくさないようにしましょう。
【おまけ】模試の結果を利用して合格するための戦略を考えよう
模試の復習は自分の弱点の把握、そして克服することに役立ちます。
しかし、模試を受ける意味はそれだけではありません。
模試の結果より、志望校に合格するために何の科目を、何点取るか作戦を立てられます。
ここからは合格点に届くために何の科目で何点取るかを決める方法を解説します。
Aくんを例として見てみましょう。
僕は5科目合計で300点必要だよ
つまり1科目あたり60点取らなくてはならないことになりますね。
そこで、Aくんの模試の点数を見てみると、
国語、英語、社会、理科が60点、数学だけ30点。
国語と英語と社会は得意!
でも数学は苦手だから、これが精一杯なんだ。
単純に考えたら数学をあと30点取れば良いことになりますが、頑張って勉強してもこれ以上点数が取れないかもしれません。
そうだとしたら、得意な国語と英語と社会で10点ずつ上げれば良い。
このように模試の結果を見れば、入試本番までの勉強をどうしたら良いか、おのずと答えが出るはずです。
Aくんのように模試の結果表を利用すると、合格点に届くために『どの科目を、あとどれくらい得点できるようにするべきか』が浮き彫りになるのです。
まとめ
模試は受けっぱなしにせず、しっかり復習をしましょう。
自分の弱点をすべて潰すことを目指し、復習ノートを作りましょうね。
コメントを残す