【ポイントは1つ】ルートの中の数は計算する?しない?足し算・引き算とかけ算の計算方法を解説
ルートの計算で混乱しがちなのは、足し算・引き算とかけ算の違いです。
足し算・引き算はルートの中を計算しませんが、かけ算では計算します。
ルートの中を計算するのかしないのか、ごちゃごちゃになっちゃう
この記事ではルートの計算『足し算・引き算とかけ算』のやり方を、たった1つのポイントを示してから解説します。
ルートの計算のポイントとは、文字式の計算と一緒であることです。
このポイントさえ押さえていれば、ルートの計算『足し算・引き算とかけ算』を無理なくマスターできますよ!
【ポイント】ルートの計算方法は文字式と一緒
ルートの足し算・引き算とかけ算のやり方を覚えるポイントはたった一つです。
ポイントは『ルートの計算は文字式と一緒』ということです。
さて、文字式の計算方法を覚えているでしょうか。
文字式の計算
- $4x+x-y$
$=5x-y$ - $3x×2x×(-3y)$
$=-18x^2y$
文字式の足し算・引き算では異なる文字同士の係数は計算しません。また、文字自体は計算せず、係数のみ計算しますよね。
対して、かけ算では全ての文字の係数を計算し、さらに文字自体もかけ算していますよね。
ルートの計算も文字式と同じように考えます。
ルートの計算では、ルートの数をxやyの文字と置き換えて考えましょう。
つまり文字式の計算でいう『同じ文字』とは、ルートの計算で言う『同じルートの数』と一緒です。
よってルートの足し算・引き算とかけ算の方法は以下のようにまとめられます。
次からは具体的に例題を用いて解説します。
ルートの計算『足し算・引き算とかけ算』のやり方
ポイントは、ルートの計算は文字式と一緒だということでしたね。
ポイントを踏まえると、ルートの足し算・引き算、かけ算のやり方は以下です。
ここからは具体的な例題を用いて解説します。
足し算・引き算のやり方
ルートの計算は文字式と一緒です。
ルートの足し算・引き算のやり方を、文字式の計算と見比べながら見ていきましょう。
ルートの足し算・引き算
- $2x+3x+5y$
- $2\sqrt{2}+3\sqrt{2}+5\sqrt{3}$
①について。
文字式の足し算・引き算は、同じ文字同士の係数を計算します。対して、異なる文字同士は計算しません。
$2x+3x+5y$
$=\{red}{5x+5y}$
②について。
ルートの足し算・引き算は、同じルートの数同士の係数を計算します。対して、異なるルートの数同士の係数は計算しません。
$2\sqrt{2}+3\sqrt{2}+5\sqrt{3}$
$=\{red}{5\sqrt{2}+5\sqrt{3}}$
かけ算のやり方
次はルートのかけ算のやり方を、文字式のかけ算と見比べながら見ていきましょう。
ルートのかけ算
- $2x×3x×5y$
- $2\sqrt{2}×3\sqrt{2}×5\sqrt{3}$
①について。
文字式のかけ算は、全ての文字同士の係数を計算します。
さらに文字自体もかけ算します。
$2x×3x×5y$
$=(2×3×5)×(x×x×y)$
$=\{red}{30x^2y}$
②について。
ルートのかけ算は、全てのルートの係数同士をかけ算します。
さらに文字式の時に文字自体をかけ算したのと同じように、ルートの数自体もかけ算します。
$2\sqrt{2}×3\sqrt{2}×5\sqrt{3}$
$=(2×3×5)×(\sqrt{2}×\sqrt{2}×\sqrt{3})$
$=30×2\sqrt{3}$
$=\{red}{60\sqrt{3}}$
まとめ
ルートの計算は単純なように見えて、ルートの数を計算するかしないかで混乱しがちです。
しかし文字式の計算と同じように考えれば、ルートの足し算・引き算ではルートの数を計算しない、かけ算ではルートの数を計算すると無理なく覚えられますよね。
あとは計算練習を積んで、ケアレスミスをなくせばルートの計算は完璧にマスターできます!
学校のワークなどを用いて、計算練習を頑張ってくださいね。
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