【塾講師が考察】テスト直前にノートまとめをやりたくなる理由【成績が伸びない】
ノートまとめをするのは無駄だという意見が散見されます。
塾講師の私も、生徒がテスト対策でノートまとめをするのはおすすめしていません。
なぜならテストまで2週間を切っているのであれば、せっかくノートまとめをしても暗記する時間が確保できないため労力が無駄になってしまいます。
しかしなぜ、ノートまとめをやりたくなるしょうか? それもテストの直前に。
普段は勉強なんかしないような人が、テストの直前になってガリガリとノートに手書きをしていくのです。綺麗に色ペンまで使って教科書やプリントの内容を書き写すのですよ。
この記事では塾講師の私が、なぜテストの直前にノートまとめをやりたくなるのかを考察しています。
テスト直前にノートまとめをやりたくなる理由とその人の特徴
この段落の前半で、膨大な時間をかけてでもノートまとめをやりたくなる理由を考察します。
後半では考察を踏まえ、テストの直前にノートまとめをする人の特徴をお話しします。
ノートまとめをする理由は『勉強している感』があるから
教科書やノートの内容を、自分の手でノートに書き写す。
さらに色ペンを用いてカラフルに仕上げれば、自分だけのオリジナルノートのできあがり……。
頑張ってまとめたノートを見返すのは、さぞかし気分が良いことでしょう。
まさに『勉強している感』……。学校の課題と違って強制されるものではないので、なおさら頑張っている感じもしますよね。
しかしこれだけでは成績は伸びません!
テスト直前にノートまとめをするは勉強の仕方がわかっていないから
ノートは芸術作品ではありません。
ノートまとめをする真の目的は暗記をすることなので、ノート自体を綺麗に作っても、それだけで終わるならば意味がないのです。
つまり、頑張ってノートまとめをしても成績が上がらないのです。
そもそも暗記さえできれば、わざわざノートまとめをする必要はありません。
ノートまとめといっても、ベースは教科書やプリントです。それなら教科書やプリントを読めば良いのです。
暗記の極意は『繰り返すこと』ですから、ノートまとめによってむしろ反復する時間が削られてしまうのであれば本末転倒なのです。
このようにノートまとめは非効率であることに気がつけば、わざわざテストの直前にノートまとめをすることはないでしょう。
ノートまとめをするにしても、テスト当日より遥か前からノートまとめに取りかかるはずです。
しかしテストの直前にノートまとめをする人は、当然この事実に気づいていません。これは、その人が勉強の仕方をわかっていないと言わざるを得ないでしょう。
勉強のしかたがわからないのであれば、テスト直前に頑張った感のある勉強――ノートまとめをやってしまうのも無理はありません。
効果的なやり方でノートまとめをしよう
ノートまとめをしていると本来の目的である『暗記すること』からはずれてしまいかねないので、ノートまとめはおすすめしません。
それもテスト直前であれば、ノートまとめをする時間がもったいないと言わざるを得ません。
ノートまとめをするぐらいなら、教科書を何度も読んだ方が記憶の定着に繋がります。つまり、テストの点数が上がるのです。
しかしノートまとめは絶対にダメかと言われるとそうではありません。
ノートまとめの目的は暗記をすることだということを忘れなければ、ノートまとめもテスト対策として十分機能します。
まとめ
ノートまとめの本来の目的は暗記をすることです。
それさえ念頭に置いておけば、ノートまとめだって意味をもちます。
しかし、テストの直前になってノートまとめをし始めるのであれば、それはノートまとめの目的を達成する妨げになってしまいます。
勉強のしかたがわかっていないと、このように本末転倒な勉強をしてしまいかねないのです。
成績が伸び悩んでいると思っている人は今一度、勉強の仕方を見直してみてください。
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