【大学受験】親ができることを20代塾講師が解説します【体験談あり】


【体験談あり】大学受験生の子どもに親ができることを20代塾講師が解説します

 大学受験は子ども本人だけでなく、親御さんも大変ですよね。

 私が大学受験をしたときにはわかりませんでしたが、社会人になり、親の苦労が少しだけわかるようになりました。

 とはいえ、まだまだ高校生の頃の気持ちも忘れていません。

 若いからというのもありますが、塾講師である私は高校生と関わる機会が多いのです。

 この記事では人生の大勝負――大学受験を前にした子どもに親ができることはなんだろう? と考えている親御さんに向けて、『大学受験生に親ができること』を20代塾講師である私、湊音(みなと)が解説します。

 高校生の頃の私が実際に親にしてもらって嬉しかった体験談もお話します。

筆者『湊音』について

  • 大学受験を経験した20代
  • 私立理系大学へ進学
  • 塾講師として高校生の指導経験あり



 大学受験を控える子どもになにかしてあげたい!

 そう強く考えているあなたにこそお伝えしたいことがあります。

 高校生の子どもに一番してあげてほしいのは『優しく見守ること』です。

 塾・予備校を探してあげたり、何かにお金をかけたりしてあげようと考えていた親御さんは拍子抜けされたことでしょう。

 大学入試を直前に控えたお子さんがいる親御さんなら、何か気の利いた言葉をかけてあげたいと考えているかもしれません。

 でも高校生の子どもにとっては、その優しい気持ちさえ伝わっていれば十分なのです。

 大学受験をするのは子ども自身が決めたこと。親御さんにとってはいつまでたっても子どもは子どもなのでしょうが、高校3年生になる頃には18歳――成人になるのですから、基本的に手出しは無用なのです。

大学受験生の子どもに親ができること3選



 ここまでは、大学受験生の子どもをもつ親は基本的に優しく見守ることが大切だとお話してきました。

 この段落では『優しく見守る』とは具体的に何をしたら良いかを解説します。

健康面でサポートする

 隠れた入試科目とも言われる体調管理。ある意味、高校生の子どもが一人でやるには一番難しい科目です。

 とはいえ体調管理をしっかり行わないと、風邪を引いて受験勉強に支障が出てしまいます。最悪は入試当日に体調面でのコンディションが悪いということも。

 そこで、親の出番です。

 子どもの健康面をサポートできるのは親しかいません。こればかりは、塾講師や教師にはできないのです。

 具体的なサポートの内容は以下です。

親ができる子どもの健康面でのサポート

  • 生活リズムを整えるように促す
  • 栄養バランスのとれた食事を作ってあげる
  • 気温や体調に合わせた服装をするように促す

生活リズムを整えるように促す

 頑張って受験勉強をしていると忘れがちになるのが生活リズムを整えること。

絶対に志望校に合格するぞ!!

 頑張って勉強するあまり、睡眠時間を削ってしまう子がいます。

 睡眠時間が短くなるのも問題ですが、生活リズムが崩れて睡眠時間が後ろにずれてしまうのも問題です。

 特に長期休みや、入試直前に学校が休みになった時は生活リズムの乱れに注意が必要です。

 生活リズムが乱れると自律神経に悪影響を及ぼし、体調を崩しやすくなってしまいます。

 夜遅くまで部屋の明かりが付いている、朝ご飯の時間に起きてこないなどの問題があったら、子どもに生活リズムを整えるよう注意してあげてください。

栄養バランスのとれた食事を作ってあげる

 先で健康面でのサポートとして生活リズムを整えさせることをお話しました。

 然るべき時間に睡眠時間を取ったら、次は食事のサポートです。

 タンパク質や脂質、ビタミンなど、様々な栄養素をまんべんなく摂ることは健康維持には不可欠です。とはいえ、高校生の多くはそこまで気が回りません。

 こんな時こそ親の出番です。お仕事や家事で忙しいことは承知ですが、できれば栄養バランスのとれた食事を作ってあげてください。

栄養バランスのとれた食事とは

主食・主菜・副菜を揃えると、自然と様々な栄養素を摂取することができ、栄養バランスのとれた食事を作ることができます。

主食でエネルギー、主菜でタンパク質、副菜でビタミンやミネラルなどを摂らせてあげましょう!

気温や体調に合わせた服装をするように促す

 制服ってすごく寒そうですよね。真冬に自転車を漕いでいる高校生を見ると、私まで凍えそうになってしまいます。

 特に女子はスカートですから、元気に足を出している子を見ると心配になります。

 私だってかつてはその『元気な子』だったのですが……。

 高校生の子って、寒くても結構平気なんですよね。大人になった今ではありえませんが、私は雪の日でもコートを着ず、さらにはスカートから足を出して登校していました。

 とはいえ、風邪を引いている時にまで薄着だと、寒さで免疫力が弱まってしまいます。そうなると風邪の治りが遅くなるので、普段よりも厚着をするように促しましょう。

 「寒くなったら使ってね」と、カイロを渡してあげるのも良いでしょう。

 ちなみに私が高校生の頃、寒いからといって膝掛けをした状態で自転車に乗っている女の子がいました。

 膝掛けがタイヤに絡まり転倒してしまう危険があるので、もしもお子さんがやっていたら注意してあげてください。

子どもの話をよく聞いてあげる

 普段あまり家で喋らない子でも、受験勉強でなかなか上手くいかないとき、悩みを話し出すかもしれません。

 そういうときは、まずは子どもの話を聞いてあげてください。

悩んでいる子どもになんて声をかければいいんだろう?

 あまり良いことを言おうとしなくても大丈夫です。

 むしろ、心配するあまりあれこれと口を出してしまう方が子どもに嫌がられてしまいます。

 悩んだとき、黙って話を聞いてくれると子どもが「親は自分の味方だ」と安心できるのです。

模試の結果を冷静に分析するよう促す

 模試でなかなか結果が出ず、焦ってしまう子もいるでしょう。

 模試の結果が悪いと落ち込んで勉強が手に付かなくなったり、イライラして家族と口をきかなくなることもあります。

 そういうときは、模試の結果を受けて今後どうすれば良いかを考えるように促してみましょう。

 受験勉強に限らず、何かを成し遂げようとする過程では思い通りの結果が出ないことは多々ありますよね。

 そういうときこそ、現状を冷静に分析し、現状を打破する解決策を考えなくてはなりません。

 とはいえ、まだまだ高校生ですから、つい感情的になってしまうこともあるでしょう。

 そこで、大人であるあなたが子どもを諭してあげてください。

 模試の結果に一喜一憂するのではなく、それを分析して、合格に近づくためにどうすればよいかを考えるように伝えてください。

成績が悪いことを責めるのはNG!

 子どもが志望校に合格できないかもしれないと思うと、親御さんも焦ってしまいますよね。

 しかし、心配だからと模試の結果が悪いことを責めるのは絶対にNGです。

 模試はあくまで、志望校に合格するのに何が足りないのかを判断する材料です。

 成績が悪いのであれば、どうすれば成績が上がるのかを冷静に考え、今後の受験勉強に生かせばよいのです。

 模試は占いではないので、決して一喜一憂して終わりにしてはいけないのです。

 ただし、明らかに勉強不足・努力不足なのであれば、本当に大学受験をしたいのかを、一度お子さんと真剣に話し合うと良いでしょう。

【体験談】筆者が大学受験生のときに親にしてもらって嬉しかったこと



 ここからは、私、湊音(みなと)が大学受験生のときに、親にしてもらって嬉しかったことについてお話します。

新しいコートを買ってくれた

 受験シーズンといえば真冬、とても寒いですよね。

 センター試験(現在の共通テスト)は朝から晩までかかります。行きも帰りも寒くなることを心配した母が、わざわざ新しいコートを買ってくれたのです。

 当時は何かを思うことはありませんでしたが、体のことを心配してくれたのは大人になった今こそ有り難かったなと思い出します。

 ちなみにそのコート、20代になった今でも着ています。

 母に「いい加減に買い換えなさい」と言われてしまいました。

試験の日にチョコレートや除菌シートが入った巾着を持たせてくれた

 私にとって初めの試験はセンター試験(現在の共通テスト)でした。

 センター試験は朝から晩までの長丁場なので、休憩時間にリフレッシュできるようにとチョコレートを持たせてくれました。

 冬といえばインフルエンザも心配です。わざわざトイレまで手を洗いに行かなくても良いよう除菌シートも、チョコと一緒に巾着に入っていました。

 また、その巾着自体もお守りのように感じました。

 当時の私は無神論者だったので、お守りや神頼みの類いは一切信じていなかったのですが、その巾着だけは、自分を守ってくれる力を感じたんですよね。

親は味方だと伝えてくれた

 初めは国立大学を目指していたのですが、数Ⅲや化学、その他文系科目まで手が回らず、高3の11月まで国立大学がE判定でした。

 担任から志望校の再考を勧められ、私立のみの受験をすることに決めたときのことです。

 自分の努力不足で、国立大学を諦めなくてはならない。私立大学は国立大学よりも、学費が多くかかりますよね。だから、親に負担をかけてしまう。

 そう思って落ち込んでいたときにかけてくれた母の言葉を今でも覚えています。

 「湊音にはお母さんもおばあちゃんも、お父さんだっているよ! おじいちゃんも天国から見てるよ!」

 今この言葉を書いただけで泣きそうです。

 子どもが挫折したとき、親が味方だと伝わると、もう一度やり直す勇気が生まれます。

 ここぞというときに、お子さんに「親は味方だ」と伝えてあげてくださいね。

まとめ

 大学受験生の親ができることは、基本的には『優しく見守ること』です。

 子どもの健康を気遣ってあげること、子どもの話をよく聞いてあげることで、親は味方なのだと子どもに伝わります。

 大変だった時期に親にしてもらったことは、大人になってもよく覚えていますよ。



 

 


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