【小学生でもわかる】比ってそもそもなんなの?塾講師がわかりやすく解説
この記事ではまず、比とは何か?を解説します。
その後で比の表し方を解説するので、この記事を読めば比の基礎的な内容を理解できますよ!
比とは何か?わかりやすく解説
まずは比とは何か?を理解していきましょう。
比とは、あるもの同士の数量の関係です。
比とはあくまでも数量の『関係』であって、数量そのものではないのがポイントです。
以下で詳しく解説します。
比とは『あるもの同士の数量の関係』のこと
比とは『あるもの同士の数量の関係』のことです。
比は『男子:女子=2:1』のように使いますよね。
『2:1』は『2たい1』と読みます
さて、『男子と女子の人数の比が、男子:女子=2:1』と書かれていた場合、これはどんな意味でしょうか。
これは男子の方が2、女子の方が1という意味で、男子の人数が女子の人数の2倍であるという意味です。
2÷1=2だから、
男子の人数が女子の人数の2倍ってことなんだね
つまり、
男子:女子=3:1なら、男子の人数が女子の人数の3倍ということ。
では、男子:女子=5:2とはどういう意味でしょうか?
5÷2=2.5だから、
男子の人数が女子の人数の2.5倍ってことだ!
以上のように、比とはある物事の数量の関係を表しているのです。
例えば、『男子と女子の人数の比が、男子:女子=2:1』なら、男子の人数が女子の人数の2倍であるという関係ですね。
比は数量そのものを表しているわけではない
比とはあくまでも数量の『関係』であって、数量そのものではありません。
例えば、『男子と女子の人数の比が、男子:女子=2:1』と書かれていた場合、男子と女子はそれぞれ何人いると思いますか?
男子が2人、女子が1人じゃないの?
『男子:女子=2:1』と書かれているからといって、男子が2人、女子が1人とは限りません。
なぜなら、比はあくまでも『ある物事の数量の関係』を表しているに過ぎないからです。
さて、『男子:女子=2:1』とはどういう意味でしたか?
男子が2、女子が1だから、
2÷1=2で、男子が女子の2倍いるって意味だったね
つまり『男子:女子=2:1』とだけ書かれていたら、男子と女子がそれぞれ何人いるかはわかりません。
男子が女子の2倍いるという関係しかわからないので、
男子2人、女子1人かもしれないし、
男子4人、女子2人かもしれないし、
男子6人、女子3人かもしれません。
以上のように、比は数量そのものを表しているわけではないので、『男子:女子=2:1』と書かれているからといって、男子が2人、女子が1人とは限らないのです。
とはいえ本当に男子2人、女子1人の可能性もあるので、それは時と場合により判断してくださいね。
比の表し方
ここからは実践的な内容をお話します。
まずはある物事の数量を、比で表してみましょう。
例題①
クラスAには、男子3人、女子2人がいる。
男子と女子の人数の比は?
これは男子:女子=3:2でOKです。
比が男子:女子=3:2で、それぞれの人数も男子3人、女子2人というパターンですね。
男子:女子=2:3じゃダメなの?
『男子:女子』と男子が先に書かれているので、=の右側も、『3:2』と男子からか書かなくてはなりません。
ただし『女子:男子=2:3』なら正解です。
例題②
クラスBには、男子10人、女子5人がいる。
男子と女子の人数の比は?
例題①と同じように解いたら、比はどうなるでしょうか?
男子:女子=10:5
だね!
実は男子:女子=10:5と書いたら×です。
比の表し方には、以下のようなルールがあります。
男子:女子=10:5というと、男子の方が多いですよね。
では、男子は女子よりどれくらい多いでしょうか?
10÷5=2だから、
男子は女子の2倍いるってことだね
つまり男子は女子の2倍いることを、できるだけ簡単な整数を用いて表せれば良いのです。
とはいえ、難しく考えなくても大丈夫です。
できるだけ簡単な整数を用いて表すために、比を最大公約数で割りましょう。
男子:女子=10:5なので、10と5の最大公約数5で割りましょう。
ということは
男子:女子=10:5
は
男子:女子=2:1
だね!
よって答えは男子:女子=2:1
まとめ
比って何? と聞かれても、上手く答えられない人が多かったかと思います。
特に小学生であれば、比は具体的な数量を表しているわけではないので混乱しやすいでしょう。
比の意味を理解し、比の問題を解けるようにしていきましょう。
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