【なぜbeなのか】英文法『助動詞+受動態』の成り立ちを丁寧に解説
中3になると複雑な文構造をしている英文が増えてきます。
その1つが『助動詞+受動態の文』でしょう。
この記事では助動詞と受動態の混ざってわからなくなったあなたのために、『助動詞+受動態の文』の成り立ちを解説します。
助動詞の文と受動態の文それぞれの特徴を復習することで、『助動詞+受動態の文』の成り立ちの理解を助けます。
この記事を読めば複雑に見える文構造もすっきり理解できますよ!
【復習】『助動詞の文』と『受動態の文』の特徴
『助動詞+受動態の文』を理解するにはまず、助動詞と受動態の文の特徴をそれぞれ復習します。
『助動詞+受動態の文』は『助動詞の文』と『受動態の文』それぞれの特徴をもっているので、それがわからないと『助動詞+受動態の文』を理解できないのです。
助動詞の文
まずは助動詞には何があるかを確認しましょう。
【助動詞】
can『~できる』,will『~するつもりだ』,must『~しなければならない』
should『~するべき』,may『~かもしれない』など
どれも基本的な助動詞なので、忘れていた人は覚えましょうね。
ここからは助動詞の使い方を解説します。
まず覚えて欲しいのは、助動詞は文中では動詞の前に置いて使うことです。
動詞とは一般動詞だけでなく、be動詞も含みます。
【例文】
He can speak English.
この文では動詞『speak』の前に、助動詞『can』がありますね。
三人称単数の文だから動詞に『s』が付くんじゃないの?
助動詞の後の動詞は原形になります。
意外と忘れやすいので注意してくださいね。
受動態の文
受動態の文とは『(主語が)~される』という意味の文です。
また、受動態を表すには『be動詞+過去分詞』という文を作るのでしたね。
【例文】
The car is cleaned by my father.
『その車は私の父が洗います(その車は私の父によって洗われます)』
受動態といえば『be動詞+過去分詞』と覚えておきましょう。
『助動詞+受動態の文』の成り立ち
ここからは『助動詞+受動態の文』の成り立ちを解説します。
まずは『助動詞+受動態の文』の例文を見てみましょう。
例文
The homework must be finished by tomorrow.
『この宿題は明日までに終わらなければいけません』
この『be』がなんなのかがわからなくてつまづくんですよね。
なぜbeが出てくるのかを知るために、次の手順で解説していきます。
- 助動詞と受動態の文の特徴を確認
- 例文『助動詞+受動態』を『受動態だけの文』に書き換える
- ②で作った文に助動詞を入れる
まずは①助動詞の文と受動態の文のそれぞれの特徴を思い出しましょう。
- 助動詞は動詞の前に置く。助動詞の後は動詞の原形。
- 受動態は『be動詞+過去分詞』
次に②例文『助動詞+受動態』を『受動態だけの文』に書き換えてみます。
『この宿題は明日までに終わらなければいけません』を受動態だけの文にすると、『この宿題は明日までに終えます』になりますね。
これを英文にすると以下のようになります。
The homework is finished by tomorrow.
受動態なので当然、『be動詞+過去分詞』になりましたね。
最後に③は②で作った文に助動詞を入れてみます。
さて、②の文に助動詞『must』を入れるとしたらどこでしょうか?
助動詞は一般動詞やbe動詞の前に入れるから、
mustは『is』の前に入れるね。
では、助動詞『must』をbe動詞『is』の前に入れましょう。
動詞の前に助動詞を置くと、助動詞の後にきた動詞は原形になるのでした。
では、助動詞の後に来たisはどうなるか……isの原形『be』になるというわけです。
以上のように、『助動詞+受動態の文』は『助動詞』と『受動態』それぞれの特徴を受け継いで成り立っています。
受動態の文に助動詞を足した、と考えるとわかりやすいでしょう。
まとめ
『助動詞+受動態の文』についてまとめます。
英語だけに限った話ではありませんが、過去に習った内容を基礎とした単元が中3では増えてきます。
高校以降も、今までに習った内容が組み合わさった単元が出てくるので復習を欠かさないようにしましょう。
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