このページを見ている受験生諸君は、返ってきた模試の結果を握りしめ、絶望した顔でスマホをいじっているんじゃないかな?

もうだめだ……終わった……
気持ちはよくわかります!
今まで頑張ってきたのに、その努力を真っ向から否定された。
そんな気がして、もう何もやる気が起きなくなってしまったよね。
でも、君はこうして模試の復習のしかたを検索して、私のブログを読みに来てくれた。
大丈夫。君ならまだやれる。
模試っていうものは君の敵じゃない。これからの君がどうすれば志望校に合格できるかを教えてくれる味方なんだ。
この記事では模試の復習の仕方を解説します。
が、その前に、模試の結果を見て打ちひしがれているあなたに、模試を受ける目的をお話しましょう。それを踏まえて復習の仕方を解説します。
こんな人におすすめ
- 思うような結果が出なくて落ち込んでる人
- 模試を受ける目的を知りたい人
- 模試の復習のしかたを知りたい人
- 絶対に合格したい人

今までにないぐらいの不安と、悔しい気持ちを抱えたまま、模試の結果表を破り捨ててしまうのは得策ではない。

模試と同じ問題なんて出ないんだから、復習って意味ないんじゃない?
と思っている君。そもそも、模試を受ける目的を勘違いしていませんか?

志望校に合格できるかを判定するのが目的でしょ?
間違いとは言わないけど、それだけじゃない。
まずは模試を受ける目的を確認しましょう。
合格するのに足りない能力は何かを知る
一番の目的は、志望校に合格するために何が足りないのか、また、その穴を埋めるためにはどうしたら良いかを知ることです。
国語なら現代文はできるけど古文ができないとか、数学なら図形はできるけど関数ができないといった苦手単元を絞りましょう。
また、時間が足りないのなら早く問題を解けるように練習するべきだとわかりますが、そこからさらに踏み込みましょう。
なぜ時間が足りないのかを考えるのです。
単に問題を解くスピードが遅いだけなのか、または問題の解き方に慣れていないのか。
時間が足りないといっても様々な原因があります。
あなたはなぜ時間内に問題を解き終わらないのか? それをしっかり分析しましょう。
逆に得意な単元も見えてくるはずです。
受験本番ではどんな問題が出るかわかりません。
でも、自分の得意な単元が一つでもあれば自信になります。
苦手な単元にフォーカスすることも大事ですが、自分ができる事も知っておきましょう。
ミスの傾向を知る
模試は本番の試験問題に似せて作ってあります。
つまり模試でミスをしたならば、本番でも同じようなミスをする可能性があるということです。
なぜミスをしたのか? どうしたら改善できるかを考えましょう。
入試の出題傾向だけでなく、あなたのミスの傾向も研究する必要があります。
ミスの傾向
- ケアレスミス(符号ミスや計算ミス、記号の書き間違えなど)
- 問題の解き方がうろ覚え
- 単語や公式を覚えていないor間違って覚えていた

ケアレスミスは対策のしようがないじゃん
ケアレスミスだと簡単に片付けてしまうのはもったいないです!
例えばいつも符号を間違えてしまうとか、二次方程式の解の公式で計算ミスをしてしまうとか、ケアレスミスに共通点はないでしょうか?
いつもこれで間違える!というのを知っておけば、見直しをする時に役立ちます。
また、問題を解いている途中に「二次方程式は気をつけなきゃ!」と警戒することができ、ミスを防止することもできます。
結果を踏まえて今後の勉強の方針を決める
模試の結果から自分に何が足りないのかを知れたら、それを踏まえて今後はどのように勉強していくかを考えましょう。
全体的に基礎が抜けているなら基礎問題からやり直します。場合によっては教科書に戻ってみるのも大事ですよ。

今から基礎問題をやらなきゃいけないなんて……
焦る気持ちもわかりますが、基礎が出来ていなければ元も子もありません。
受験で基礎問題が出たら必ず正解するぞ!という意気で勉強しましょう。

応用問題がいつも解けない……
それなら応用問題をたくさん解きましょう……と言いたいところですが、その前に確認します。
その応用問題、合格するのに必要ですか?
数学でいうと、各大問の最後の問題はとても難しく、頑張って勉強しても解けないことが多いでしょう。
そういった問題は上位校を狙う人以外は捨てても問題ない場合があります。
あなたが行きたい高校に合格するためには、応用問題を正解しないといけないなら応用問題の演習も行いましょう。
もしそうでないなら、応用よりも基礎を充実させましょう。
受験会場の雰囲気に慣れる
勉強だけでなくメンタル的な目的もあります。
受験会場という独特な雰囲気に慣れておきましょう。
会場で模試を受けたあなたは既に感じたでしょうか? 模試の会場って、通い慣れた学校とはかなり違いますよね。
同じ教室、いや同じ建物にいる人はみんなライバル。学校のテストなら直前まで友達と笑っていられるけど、模試の会場ではそうはいかない。
この異様な雰囲気は、もちろん受験本番でもそうです。
特に高校受験をする中学生は、この雰囲気の中でテストを受けるのは初めてではないでしょうか?

周りの人がみんな頭良さそうに見える……!!
このように圧倒されてしまうかもしれません。
実はこう思ってるのってあなただけじゃないんですよ。
受験会場ではリラックスして、あなたの力を出し切ってきてくださいね。
合格するための戦略を考える

これまでは模試の結果から今後の勉強の方針を決めることを書いてきました。
ここでは、模試の結果を見て『合格するためには各科目で何点取るか?』という作戦の立て方を解説します。
模試の結果表を見れば、あと何点取れれば合格ラインなのか、その点数を取るためにはどの科目の点数を上げると良いのかを知ることができます。
Aくんを例として見てみましょう。

僕は5科目合計で300点必要だよ
つまり1科目あたり60点取らなくてはならないことになりますね。
そこで、Aくんの模試の点数を見てみると、

国語、英語、社会、理科が60点、数学だけ30点。
数学は苦手だから、これが精一杯なんだ。
単純に考えたら数学をあと30点取れば良いことになりますが、頑張って勉強してもこれ以上点数が取れないかもしれません。
そうだとしたら、得意な国語と英語で10点ずつ上げて、残りの10点をどうにか理社でもぎ取れば良い。
ここまでできたら、入試本番までの勉強をどうしたら良いか、おのずと答えが出るはずです。
模試の復習の仕方

模試を受ける目的をまとめます。
模試を受ける目的
- 合格するのに足りない能力は何かを知る
- ミスの傾向を知る
- 結果を踏まえて今後の勉強の方針を決める
- 受験会場の雰囲気に慣れる
模試を受ける目的を踏まえて復習をするのだということを念頭においてください。
合格するのに足りない能力は何か? それは模試で解けなかった問題が教えてくれます。
模試の復習の基本は、解けなかった問題を解けるようにすること。
ここから具体的に模試の復習の方法を解説します。
まぐれで正解した問・不正解だった問を解き直す
不正解だった問は言われなくても解き直すでしょう。
ポイントは、まぐれで正解した問も不正解だった問と同じように、解説をよく読んで理解することです。
まぐれで正解したということは、本番で同じ問題が出ても正解できる保証がないからです。
解説をよく読んだら、何も見ずに解けるようになるまで解き直しましょう。このようにして、一つ一つ苦手を潰していくのです。
時間が足りなくて解けなかった問を解く
時間が足りなくて手が出なかった問は、まずは何も見ずに改めて解いてみましょう。
もしそれで解けるなら、失点の原因は実力不足というより時間不足! 今後はスピードを意識して問題を解いていきましょう。
やっぱり解けなかったなら、まずは合格をするためにその問を正解する必要があるかどうかを確認しましょう。
数学でいうと、60点を取りたいのであれば、受験生の10%ぐらいしか解けないような難問は必要ないけど、受験生の半分以上が解ける問なら、今後は解けるようにならないとライバルと差がついてしまいます。
時間があったらやってみよう~模試の解き直しノート
模試で解けなかった問題は君の『苦手』であることが多いので、1回解いただけではすぐに忘れてしまうかもしれません。
もし時間があるなら、模試で間違えた問題をまとめた『模試解き直しノート』を作りましょう。
問題文をノートに書くのが面倒なら、問題用紙から切り取ってノートに貼ってもいいでしょう。
自分がなぜ間違えたのか? どうしたら次は解けるのかを分析してノートに書き込めば、あなたの苦手を集めた、あなただけの問題集ができあがります!
苦手克服はもちろん、受験直前に見直すのにも役立ちますよ!
まとめ~打ちひしがれても立ち止まるな!

模試で思うような結果が出ないと不安になりますよね。
私に言われるまでもなく、模試の復習が必要なことなんか分かっているけれど、そんな気力ももはや無くなっている人もいることでしょう。
私だって大人になったからこんなことが言えるけど、中学生の頃はこんなに冷静に模試の結果を受け入れられなかった。
正直に言うと、こんな風に模試を活用できるようになったのは、国家試験の受験を控えた大学4年・・・22歳になってから。
あの頃の私に、そして今、努力が反映されず打ちひしがれているあなたに言いたい。
数字として現れていなくても、君は前進している。今、歩みを止めたら本当に後退することになるぞ!
歩みを止めてしまった人間の体験談があるのでぜひ。→『【体験談】最後の模試で爆死した受験生の末路https://lets-study-no1.com/moshibakusi-taiken/』