【平方根】ルートの数が自然数になる最小のnを求める方法を丁寧に解説

平方根の応用問題で、ルートの数が自然数になる最小のnを求める方法を習ったとき、こう思ったのではないでしょうか?

自然数?
最小のn?
難しそう!!
最初から諦めそうになったあなたでも大丈夫!
この記事ではルートの数が自然数になる最小のnを求める方法を理解するため、必要な前提知識3つから解説します。
次にルートの数が自然数になる最小のnを求めるポイントを2つ解説します。
その後でルートの数が自然数になる最小のnを求める方法を2パターン解説するので、この記事を初めから読めば無理なく理解できますよ!
まずはこれ!最小のnを求めるための前提知識
まずは、ルートの数が自然数になる最小のnを求める方法を理解するために必要な前提知識を解説します。
これくらいわかってるよ! というあなたは読み飛ばしOKです。
①自然数とは
そもそも自然数という用語からつまづいている人は、ここで必ず覚えましょう。
つまり、1,2,3,4……が自然数です。
自然数には0が含まれないこともポイントです!
②$\sqrt{a^2}=a$
まずは基本中の基本!
$\sqrt{a^2}=a$であることを確認します。
例
$\sqrt{49}=?$
$\sqrt{49}=7$と答えたあなた! 正解です!
でも、なぜ7になるのかちゃんと説明できますか?
ルートの中身が何かの2乗の数であれば、ルートを外して自然数で表せる。
つまり、$\color{red}{\sqrt{49}=\sqrt{7^2}=7}$のような道筋を通っていることを、しっかりと押さえておきましょう。
③素因数分解
ルートの数が自然数になる最小のnを求める問いでは、素因数分解の習得が必須です。
素因数分解とは、ある数を素数の積で表すこと。
素数とは、1とその数しか約数を持たない数で、例えば2,3,5,7などが当てはまります。
例
420を素因数分解すると、
$420=2^2×3×5×7$
もっと詳しく素因数分解のやり方を知りたい! というあなたは以下の記事を読んでくださいね。
ルートの数が自然数になる最小のnを求めるポイント
ここからは平方根が自然数になる最小のnを求める方法を理解するため、ポイントを2つ紹介します。
以下で詳しく解説します。
①ルートの中身が$○^2$になればOK
ルートの数が自然数になるとき、ルートの中身は$○^2$となります。
例えば$\sqrt{4}=\sqrt{2^2}=2$のように、ルートの中身が$○^2$になれば、ルートの数を自然数で表せますよね。
②ルートの中身を$○^2$にする最小の数がnになる
ルートの数が自然数になるには、ルートの中身が$○^2$となれば良いのでした。
つまり、ルートの数が自然数になる最小のnとは、ルートの中身を$○^2$にする最小の数のことなのです。
【例題で解説】ルートの数が自然数になる最小のnを求めてみよう
ここからはいよいよ、ルートの数が自然数になる最小のnを求める方法を例題で解説します。
例題
自然数になる最小のnは?
ルートの数が自然数になる最小のnを求めるには、まず素因数分解!
その後で、ルートの中身が$○^2$になる最小のnを考えましょう。
①$\sqrt{252n}$
まずは252を素因数分解してみましょう。
$252=2^2×3^2×7$
つまり$\sqrt{252n}=\sqrt{2^2×3^2×7×n}$です。
これが自然数になるには、ルートの中が$○^2$になればいいのでした。
ルートの中が$○^2$になるには、素因数分解してでてきた素数が、全部2乗になればいいのです!
$\sqrt{252n}=\sqrt{2^2×3^2×7×n}$なら7だけ2乗じゃないから、n=7とすればOKです。
よって答えはn=7
②$\sqrt{\frac{675}{n}}$
まずは675を素因数分解します。
$675=3^3×5^2$
つまり$\sqrt{\frac{675}{n}}=\sqrt{\frac{3^3×5^2}{n}}$
さて、ルートの中が$○^2$になるには、素因数分解してでてきた素数が、全部2乗になればいいのでした。
そしてこの問いでは、nは分母にあります。
つまりルートの中の数を全部2乗にするため、$3^3×5^2$を割る数をnにすればいいのです。
分子の$3^3×5^2$は3が1個多いので、n=3として分子を3で割ればOKです!
$\sqrt{\frac{675}{n}}=\sqrt{\frac{3^3×5^2}{3}}=\sqrt{3^2×5^2}$となりますね。
よって答えはn=3
まとめ
難しそう! って思っていたかもしれないけど、ポイントがわかればできそうな気がしませんか?
少しでもテストで点数が取れるよう、このような応用問題もできるようにしていきましょう!
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